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【北大MPH受験】主観と客観のジレンマを抜けて:MPHを通じた知と視点のアップデート - vol.9

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【北大MPH受験】主観と客観のジレンマを抜けて:MPHを通じた知と視点のアップデート - vol.9

2025.02.19

学部生時代から公衆衛生へ興味を持ち、模索し続けたMPH取得への道。

臨床で感じた公衆衛生の重要性と臨床現場のジレンマを解決するために北海道大学MPHコースへの進学を決意した後、どのように仕事と受験勉強・大学院生活を両立したのか詳しくご紹介します。

そして、MPHを取得した今、大学院で得た多くの学びを振り返ります。

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この記事のまとめ

この記事を読むと分かること

  • 北海道大学の特徴と受験のポイント

  • 北海道大学への入学に向けた具体的な対策

  • 北海道大学でのキャンパスライフについて

この記事は誰に向けて書いているか

  • 首都圏以外で社会人をしながらMPHを取得したいと思っている方

  • キャリアチェンジを考えている方

  • 北海道大学のMPHコースを受験しようと考えている方

MPHシリーズ

  • vol.3:【LSHTM受験】30代半ばからチャレンジする世界トップスクール - オンラインMPHの可能性

  • vol.28:【ジョンズホプキンスMPH受験】働きながら、臨床と研究に深みを - 血液内科医が選んだオンラインMPHという最適解

  • vol.31:【静岡SPH受験】キャリアに新しい軸を創造する - 薬局薬剤師から医療データベース研究の道へ

執筆者の紹介

氏名:匿名
所属:民間企業(ヘルスケア関連)
経歴:薬剤師、MPH、PhD。北海道生まれ北海道育ち。学部生時代に、子宮頸がんの予防促進運動を行う学生団体に所属し活動を行う。薬学部を卒業後、急性期病院に勤務し臨床経験を積む。病院勤務の傍ら、北海道大学大学院医学研究院修士課程公衆衛生学コースに入学しMPHを取得。その後、病院を退職し国内の大学院の博士課程に進学。博士号取得後は民間企業に就職した。現在は、疫学専門家として、データ分析などを通じた情報創出を主な業務としている。

編集者

氏名:菊池祐介
所属:mMEDICI株式会社
専門性:作業療法学修士。首都大学東京(現東京都立大学)・東京都立大学大学院を卒業後、病院勤務を経て専門学校・私立大学にて作業療法教育、地域共生社会の醸成に向けたリハビリテーション専門職の支援に関する研究に従事。現在は心身の健康とその人らしさの実現に向け、保険内外でのクライアント支援を展開している。作業療法の社会的意義向上を信念に、mMEDICI株式会社に参画。

監修者

氏名:廣瀬直紀
所属:mMEDICI株式会社
専門性:保健学博士・公衆衛生学修士。東京大学・東京大学大学院を卒業後、外資系製薬企業の疫学専門家として薬剤疫学・リアルワールドデータ研究を専門とする。日本・グローバルの双方で活動したのちに、全ての人がアクセス可能な一流の知のプラットフォームを作り、「知に繁栄を、辺野に豊穣を」実現すべく、mMEDICI株式会社を創業。

MPHを受験しようと思ったきっかけ

まず、Master of Public Health(以降、MPH)という存在を知ったきっかけについて、少し昔話をさせてください。

公衆衛生大学院とMPHの存在を知ったのは学部生時代でした。

薬剤師はまじめな方が多い職種であり、その養成課程である薬学部も同様にまじめな学生が多いです。私自身は臨床現場で薬剤師として働くことに疑問や不安を抱いており、その気持ちは学年が上がるにつれて強くなっていきました。

――卒業後、臨床以外の道に進む選択肢はないのか?

自分自身で模索している最中に、西内啓氏、石川善樹氏、林英恵氏のSNSや著作を通じて、公衆衛生大学院の存在を知りました。

その後、「ロスマンの疫学」の翻訳本を四苦八苦しながら読み進めていき、疫学的概念を説明するシンプルなケースや例を学び、大学で学んだ公衆衛生学とは違う世界に大変驚きました。

そのような日々を送る中、東日本大震災があり被災地における薬剤師の活動や震災関連死について知り、公衆衛生の視点から薬剤師が災害医療に貢献する重要性を実感しました。

また、興味を持ち参加した子宮頸がんの予防啓発活動を通じて、予防医療の大切さを改めて認識しました(当時は、MSD社からガーダシルが発売されたり、日本でのヒトパピローマウイルスワクチンの定期接種化による副反応について盛んに報じられていた時期でした)。


こうした経験から、公衆衛生への貢献をより深めたいと思うようになり、MPHを取得したいという気持ちが一層強くなっていきました。

しかし、当時の北海道にはMPHを取得できる大学院がなく、本州または海外の大学院への進学が必要でした。加えて、奨学金の返済などの経済的な問題もあり、進学は一度保留にして病院への就職を選びました。

病院で忙しくも充実した薬剤師としての日々を送りながら、日々の業務の中で疫学的指標を個々の患者さんの状況に適切に当てはめていくことの難しさを痛感しました。

目の前の患者さんに誠実に向き合うためには豊富な臨床経験が必要不可欠ですが、その経験を積み重ねていく過程では、客観的な判断基準となる確かな根拠が必要です。

しかし、その根拠を適切に解釈し実践に活かすためにも一定の経験が求められるという循環的なジレンマを常に抱えていました。


そんな中、産婦人科病棟を担当する機会がありました。

産婦人科病棟では未成年のお子さんを残して亡くなっていく子宮頸がん患者さんや、妊娠時に子宮頸がんと診断されて入院してくる患者さんと接する機会がありました。このような経験を通じて、改めて予防啓発活動の重要性について深く考えさせられました。

そうした状況の中で、課外活動を通じて北海道大学に新設されたMPHコースの存在を知りました。説明会に参加してみると、「地球規模の視野と、地域社会に役立つ知識・技能を身につけた公衆衛生人材を育成する」という理念が掲げられていました。

この理念に強く共感すると同時に、カリキュラムに含まれるデータ分析の学びが、私が臨床現場で抱えていた『経験と客観的判断の狭間でのジレンマ』を解決する糸口になるのではないかと考えました。

「ここなら、客観的なデータの解釈力と、それを個々の患者さんの状況に活かすための視点を同時に養える」と確信し、入学を決意しました。

なぜそのMPHを選んだか

私の居住地域で通える範囲にあった大学だったことが一番の理由です。

受験当時、働きながらのMPH取得は北海道大学以外は海外のSPHのオンラインコースに限られていました。

北海道大学のMPHコース社会人が学びやすいように設計されており、授業が夜間や土日を中心に開講されていることも大きな魅力でした。必修科目は第6講時(18:15)から開始されており、職場を定時で退社すればぎりぎり間に合う時間設定でした。


また、入学説明会での経験も進学を決意する大きな理由になりました。

説明会では各教室の教員に研究計画を相談する機会があり、後に指導教官となる先生が私の話に熱心に耳を傾けてくださったことを今でも覚えています。

さらに、修業年限として2年コースと1年コースが用意されており、6年制学部の卒業生は1年コースへの入学資格があったことも、私にとって大きな魅力でした。

受験対策でやったこと

北海道大学で課される入学試験の科目は

① 課題論文

② 外国語(英語)

③ 専門科目

④ 口述試験(1年コース志望者のみ)

がありました。


①②は筆記試験で、③④は面接形式で行われます。

こちらは現在も内容変更されていません。(2025年1月 現在)

課題論文

まずは小論文を書くための型を身につけよう!と思い、Z会の小論文講座を受講しました。

その他には公衆衛生に関連するテーマを中心に、論理的な文章の組み立て方を2日に1回程度、ノートに時間を決めてどのような文章を書くかの設計図を作成していました。

実際の勉強方法としては、「公衆衛生がみえる」という書籍の大項目をそれぞれ勉強し、

  1. 課題になりそうなトピックをピックアップ

  2. 小論文としての型に落とし込んでどのようなことを書くかを箇条書き

  3. 客観的な指標についてできるだけ暗記をする

以上の1〜3を繰り返しました。

外国語(英語)

英語論文を読んで質問にそれぞれ英語で答える内容でしたので、自分の興味を持った論文の精読をしていました(ちなみに当時も今も英語は得意ではありません)。

具体的な対策として:

  • PubMedから公衆衛生関連の論文を2-3日に1報のペースで精読

  • 重要な医療用語や公衆衛生用語の単語帳作成

  • The New England Journal of MedicineやThe Lancetなどの一流誌の要約を読む練習

また、Z会の「テーマ別英単語 academic」の人文・社会科学編の方を土日や当直中にパラパラめくっていました。

現在、英語は過去3年分を公表されているようですので、是非受験時には取り寄せをご利用ください。

専門科目

将来の指導教官との1対1の面談になります。

私は入学する上で不安はないか、などフランクな形で終わったのですが教室によるかと思います。

面談対策として:

  • 志望する教室の研究テーマについて研究室のHPや所属教員の論文を事前学習

  • 自分の臨床経験と研究テーマとの接点の整理

  • 大学院での学習と仕事の両立プランの検討

などを考えておくと良いかもしれません。

口述試験

主な質問内容は、

  • 北大MPHコースを志望した理由

  • なぜ今MPHを取得しようと考えたのか

  • このコースについてどのように知ったか

などでした。

圧迫面接のような雰囲気ではなく、むしろ受験生の意欲や将来展望を確認する和やかな雰囲気でした。

番外編(受験する上での注意点)

私の受験当時と変わっていなければ、北海道大学のMPHコースでは願書に入学後の教室を記載して提出する必要があります。

そのため、願書提出前に所属を希望する研究室の教官(教室長)に了承を得る必要があります。各教室の先生方は随時見学を受け付けていることが多いですが、年2回開催される入学説明会に参加することを私はオススメします。

入学説明会では、カリキュラムや研究内容に関する詳細な説明があるだけでなく、院生や先生方と対面で相談できる貴重な機会が提供されます。どの教室を選ぶか悩んでいる場合も、説明会で実際に話を聞くことで、より自分に合った環境を見つけられるかもしれません。

また、1年コースを志望する場合は、免許証のコピーと任意の在職期間の証明書、『これまでの実務経験を踏まえ、1年コースを志望する理由、将来の展望などを記載した書類』の提出が求められます。詳細は募集要項をご確認ください。

(続きはページの後半へ)

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受験期に大変だったこと

準備期間の短さと、受験対策について相談できる人脈の不在が最大の困難でした。


北海道大学には前期(夏)と後期(冬)の入試があり、当初は十分な準備時間を確保するため、12月の後期試験受験を予定していました。6月末の入学説明会にも、その心づもりで参加したのですが、将来の指導教官との面談で状況は一変します。

教授から「12月では教室の受け入れ枠がすでに埋まっている可能性がある」と告げられ、8月末の試験受験を強く勧められたのです。

この提案は私に大きな決断を迫るものでした。

準備期間はわずか2ヶ月。フルタイムでの勤務を続けながらの受験準備は、正直なところ途方もない挑戦に思えました。それでも「落ちて元々」という開き直りの気持ちで、できる範囲での対策を開始することにしました。

限られた時間を最大限活用するため、平日は仕事終了後から深夜まで机に向かい、休日は朝から図書館の自習室で英語の学習に励みました。

特に困難だったのは仕事との両立です。当直シフトが入る中での規則正しい学習時間の確保は、まさに至難の業でした。

あれから数年経った今でも、あの2ヶ月間を振り返ると、よく乗り越えられたという達成感と、あの時期をどうやって生き抜いたのだろう、と不思議な気持ちが入り混じります。

きっと、この経験が今の自分の中で「難しいと思えることでも、やってみる価値はある」という自信に繋がっているのだと思います。

受験生に伝えたいメッセージ

北海道大学MPHの特徴と魅力

MPHというと海外の有名大学院や東京大学、京都大学が有名です。

しかし、北海道大学の特徴は、地域に根差した諸先輩方から公衆衛生上の問題や対策を実践的に学べる点にあります。

私は博士課程で別の大学院に進学しましたが、その経験があったからこそ、北海道大学の授業が地域の公衆衛生課題に重点を置いていたことの価値を実感しています。

医療者として目の前の患者さんに全力を尽くすことは欠かせません。しかし、地域全体の健康課題を解決するには、より広い公衆衛生の視点が必要です。MPHコースで学ぶ疫学的手法や健康政策は、個別医療を超えた持続可能なヘルスケアシステムの構築に繋がります。

また、医療者自身の健康管理の重要性にも気付かされ、自分自身を含めた労働者衛生の視点を持つことができました。

特に、医療従事者のメンタルヘルスケアやハラスメント対策の重要性について、データや事例を通して学んだことは、その後の職場環境改善への取り組みにも活かすことが出来ています。

カリキュラムと学びの特徴

カリキュラムは現在も大きな変更がないと思いますが、共通コアは7月末まで、必修科目は6月末までに終了します。

夏までは睡眠不足が続く過密スケジュールですが、教員と学生が一丸となって乗り越えていく中で不思議な一体感が生まれます。この期間を過ぎれば、自分の興味ある研究に専念できる日々が待っています。

私の場合、5月のGW明け(北海道ではリラ冷えの時期)に酷い風邪をこじらせました。そんな中でも乗り越えられたのは、同期たちの支えがあったからです。

1年コースと2年コースについて

令和7年度の募集要項には、1年コースと2年コースの違いについて以下のように記載されています。(詳細は募集要項を必ずご確認ください。)


1年コース

対象者:
医学・歯学・6年制薬学の課程を修了し、医師・歯科医師・薬剤師として2年以上の実務経験(臨床研修期間を含む)を有する者。
または、個別審査により上記に相当すると認められた者。


目的:
一定の実務経験を持つ医療従事者を対象に、1年間で公衆衛生領域で活躍できる高度専門職業人を育成する。


修了要件:
1年間で30単位以上を修得し、修士論文または特定課題の研究成果に関する審査および試験に合格すること。


※「長期履修制度」は適用不可

2年コース

対象者:
大学卒業者(またはそれに準ずる資格を有する者)
個別の入学資格審査により「大学卒業と同等以上の学力がある」と認められた者は出願可能。


目的:
公衆衛生学の広範な知識と高い技能を習得し、公衆衛生上の課題に対応できる人材を育成する。


修了要件:
2年間で30単位以上を修得し、修士論文を提出し審査および試験に合格すること。

入学後は、修了までの年数が異なるだけで、同じ授業を受講します。ただし、2年コースでは後期から別の必修科目が設定されていたと記憶しています。

また、1年コースと2年コースでは願書の提出書類にも違いがあります。

私は職場の都合で1年コースを選択しましたが、振り返ると2年コースでじっくり学ぶ選択肢も魅力的だったと感じます。どちらを選ぶにしても、事前にしっかりと検討することをオススメします。

具体的な要件や提出書類の詳細については、必ず募集要項をご確認ください。

キャンパスライフについて

1日のスケジュール(必修講義終了まで)

<平日>
17:30 -         退勤⇒自転車で最寄りの駅まで移動
18:15 - 19:45 授業
20:00‐21:30 授業


<土曜日>(※毎週ではない)
 8:45 - 12:00  必修講義
12:00 - 13:00  昼休憩
13:00 - 16:15  授業、もしくはレポート作成

※たまに土曜日の1日(8:45-19:45)授業があり、その日で講義終了、などといった特講という日がありました。(必修ではないけれども面白い授業が多かったです。)

必修講義終了後は、当直の日以外は上記の時間を全て研究の時間に充てていました。

社会人大学院生の経済事情

社会人として大学院に進学する際の最大の関心事の一つが、やはり経済面での負担かと思います。

入学金と授業料という基本的な学費に加え、通学に交通費がかかりました。

ありがたいことに、社会人といえども学生の身分を得ることで学割制度を利用できます。通学定期券を学生割引で購入できることは、家計の負担を大きく軽減してくれる心強い味方となりました。

国立大学院を選択したことで、私立大学と比べると学費の面では比較的抑えめとなりましたが、それでもなお決して少なくない出費となります。

しかし、以前から進学を視野に入れて準備していた貯金に加え、入学が決まってからは賞与を全て貯金に回すという計画的な資金準備により、何とか経済的なハードルを乗り越えることができました。

MPHの取得で得られたスキルと成長

大学院でMPHを取得する中で、私は多くの貴重なスキルを身につけられたと思っています。


第一に、研究者として不可欠な「計画力」です。

研究の開始から完了まで、時間のロスを最小限に抑えるための綿密な計画立案能力を培いました。倫理委員会への申請書類作成など、研究に必要な手続きのノウハウも、この過程で自然と身についていきました。


二つ目に、「時間管理とスケジュール管理のスキル」です。

仕事と研究の両立は決して簡単ではありませんでしたが、限られた時間の中で効率的に学び、成果を出す方法を習得しました。この経験は、現在のプロジェクト管理にも直結しています。

ただし、主に個人で研究を進めていたため、チームでのプロジェクト推進力については、今後さらに強化する必要があると感じています。


三つ目は、指導教官との1対1の研究討論で培った「PDCAサイクルを無限に回し続ける根性」です。

時に厳しい指導を受けましたが、そこで身についた「0から試行錯誤しながら成果を積み上げる力」は、新たな課題に直面する際に、大きな助けとなっています。


四つ目は、「プレゼンテーションスキル」です。

学会発表を通じて、専門的な内容をわかりやすく伝える技術や、効果的なスライド作成のコツを学びました。これらは、どの職場でも求められる重要なスキルであり、現在の仕事でも重宝しています。


最後に、「アカデミックライティングのスキル」です。

論理的で明確な文章を書く訓練を積んだことで、現在の業務で求められる文書作成にも自信を持って取り組めるようになりました。


MPH取得の1年間は短い期間でしたが、その中で得たスキルや経験は、単なる学位取得以上の価値がありました。これらのスキルは、どの職場でも必要とされる普遍的なものであり、私にとって実践的で永続的な財産となっています。

最後に

MPHの学位を取得する過程で様々な経験をしましたが、最も価値のある宝物は、その道のりで築いた人との繋がりや関係でした。

社会人になると、新たな交友関係を築くのが難しくなることは多くの方に共感していただけるのではないでしょうか。臨床現場で働きながら「このままでいいのか」と模索し続ける仲間たちとの交流は、私の視野を大きく広げてくれました。

普段の業務では出会えない他職種の方々との対話は、新たな気づきの連続であり、それぞれの立場から見える医療の課題について深く学ぶ貴重な機会となりました。

「この世界のどこかには、自分と同じような考えを持つ仲間がいる」という体験は、今でも困難な局面に立ち向かう力を与えてくれています。

また、MPHコースでの学びは日々の医療現場での実践にも新たな視点をもたらしてくれました。特に印象的だったのは、質的研究との出会いです。

それまでの私は、医学論文の数値データばかりに注目しがちでした。しかし、質的研究を学ぶことで、患者さん一人一人の個別性に着目した薬物治療の重要性を改めて認識することができました。


北海道大学の緑豊かなキャンパスで、自分の興味のある分野を体系的に学べたことは、かけがえのない経験となりました。

また、同大学には社会人学生のための長期履修制度が整備されており、仕事と学業の両立をサポートする体制が整っています。この制度は多くの大学院で導入されており、個々の状況に応じて柔軟な学習計画を立てることができます。

社会人として大学院進学を考えている方だけでなく、学び直しを検討している方にも、この経験が少しでも参考になれば幸いです。

新たな挑戦への一歩を踏み出す勇気が、きっと素晴らしい学びと成長の機会をもたらしてくれると信じています。

在学時の校舎中庭の写真

当時の校舎中庭(駐輪場。6月)。コロボックル(伝説の中の妖精)とかいそうだなぁと思いながら通っておりました。

当時の冬の通学路の写真

当時の冬の通学路。この並木道は秋になると黄金色に染まり、一面が鮮やかな黄色の絨毯のようになります。

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