
MPH
【長崎大学MPH受験】海外経験ゼロの看護師が開いた、国際保健への扉 - vol.33
2025.08.08
この記事では、「国際機関で働きたい」という目標を抱く看護師が、長崎大学大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科国際開発コースへの進学を目指した軌跡について解説しています。
小さな頃から憧れていた国際機関での仕事。その夢を追いかける中で、コロナ禍に直面し、自分の進む道を改めて考えるきっかけになりました。
3年間の臨床経験を経て、MPH受験を決意しました。海外経験なし、英語のスコアも十分でない“完璧じゃない私”でも、合格することができました。
私の挑戦が、これから受験を目指す方の背中をそっと押すことができれば幸いです。
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- この記事のまとめ
- この記事を読むと分かること
- この記事は誰に向けて書いているか
- MPHシリーズ
- 執筆者の紹介
- 編集者
- 監修者
- MPHを受験しようと思ったきっかけ
- 小さい頃からの夢
- 学生生活を経て
- 看護師として働いて
- 大学院で何をしたいか
- なぜそのMPHを選んだか
- ①先生方の雰囲気
- ②英語能力を身につけることができる環境
- 【mJOHNSNOW入会受付中|7日間無料お試し】
- 受験対策でやったこと
- 英語スコア
- 筆記試験(小論文)
- 面接
- 試験本番
- 筆記試験(小論文)
- 面接
- 受験期に大変だったこと
- 受験生に伝えたいメッセージ
- MPHの受験から、卒後のキャリア形成まで一気通貫のサポートならmJOHNSNOW!
- 【YouTubeラジオコンテンツ 耳から学ぶシリーズ】
この記事のまとめ
この記事を読むと分かること
長崎MPHコースについて
受験対策、勉強方法
入試について
この記事は誰に向けて書いているか
MPH受験を検討中の方
長崎MPHの受験情報を探している方
長崎MPHを目指している方
MPHシリーズ
vol.1 :【東大SPH受験】看護師から東大SPHへ - 志望から合格までの軌跡
vol.4:【長崎大学MPH受験】JICA協力隊から国際協力業界の実務者へ - 国際保健への真なる貢献を目指して
vol.21:【東京大学SPH受験】看護実習でのモヤモヤから公衆衛生の道へ - 介護現場の変革に挑戦するコンサルタントの原点
vol.29:【広島大学MPH受験】命のその先に挑む救急医 - フルタイム勤務×育児×大学院の両立術
執筆者の紹介
氏名:匿名
所属:保健所
自己紹介:看護師・保健師資格保持。看護専門学校にて看護師資格取得後、国立大学看護学部へ編入、公衆衛生に興味を持つ。保健師資格を取得し卒後、都内国立病院にて病棟看護師として一般・感染症病棟にて感染症看護業務(COVID19・Mpox・結核など)に従事。大学院進学を目指すため退職し、現在非常勤行政保健師として母子・精神保健業務(新生児訪問、健診、デイケアなど)に従事している。2025年、長崎大学大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科国際開発コースへ進学予定。趣味はゲーム、音楽鑑賞、ジェットコースターに乗ること。
編集者
氏名:菊池祐介
所属:mMEDICI株式会社
専門性:作業療法学修士。首都大学東京(現東京都立大学)・東京都立大学大学院を卒業後、病院勤務を経て専門学校・私立大学にて作業療法教育、地域共生社会の醸成に向けたリハビリテーション専門職の支援に関する研究に従事。現在は心身の健康とその人らしさの実現に向け、保険内外でのクライアント支援を展開している。作業療法の社会的意義向上を信念に、mMEDICI株式会社に参画。
監修者
氏名:廣瀬直紀
所属:mMEDICI株式会社
専門性:保健学博士・公衆衛生学修士。東京大学・東京大学大学院を卒業後、外資系製薬企業の疫学専門家として薬剤疫学・リアルワールドデータ研究を専門とする。日本・グローバルの双方で活動したのちに、全ての人がアクセス可能な一流の知のプラットフォームを作り、「知に繁栄を、辺野に豊穣を」実現すべく、mMEDICI株式会社を創業。
MPHを受験しようと思ったきっかけ
小さい頃からの夢
私が受験しようと思ったきっかけは、漠然としていますが、「国際機関で働きたい」という思いがあったからです。
小さい頃から国際機関で働きたいと思っており、国連機関に挑戦するには修士号が必要だったのです。
夢は大きく持っていましたが、具体的に国際機関で何をしたいのか、自分に何ができるのか定まっていませんでした。
学生生活を経て
そんな中、看護師を目指したのは小さい頃入院した経験からでした。
看護学生の時に受けた国際看護学の授業で、国内外で保健指導も必要であることを学び、保健師資格も取得したいと考えて大学へ編入しました。総合大学であったため、海外研修へ行く予定もありました。
しかし、コロナウイルスの流行と重なり行けず、保健師実習で感染拡大による医療機関の逼迫を目の当たりにして、臨床経験が必要だと考え、看護師として経験を積むことにしました。
看護師として働いて
3年間、一般・感染症病棟の看護師として働き、年齢も疾患も国籍も様々な患者さんを受け持つなかで、「この人の健康って何だろう?」と考えることがありました。
病気は突然発症するものもありますが、生活習慣病など、日頃の生活習慣で防ぐことができる病気もあります。
治療をしてその時は良くなっても、その人がずっと健康でいられる保証はできません。
退院後に外来にくる患者さんはいますが、良くなったら関わりはなくなり、その後はその人次第なところがあります。再入院を繰り返す患者さんも多く、医療だけの介入だけでは限界があることを感じました。
そして、健康な時から健康を意識し、健康行動がとれるようになることが必要ではないかと考えるようになりました。
ただ自分もそうですが、健康意識は頭では分かっていても、実際に行動に移すことは簡単ではありません。
簡単ではないからこそ、その人らしく健康について考え、自然に健康行動が日常に取り入れられる楽しい社会づくりができるようになりたいと思うようになったのです。
大学院で何をしたいか
自分が今後何をしたいかが自分の中で固まり、大学院でどのような勉強、研究をしたいのかを考えるようになりました。
日本だけでなく、世界でも健康推進政策や取り組みは行われています。
日本の良いところを海外に、海外の良いところを日本に取り入れながらもっと良い政策や取り組みを考えられるよう、日本と海外での違いを比較研究したいと思うようになりました。
研究方法や国際保健課題を基礎から学びたいと思い、受験を決意しました。
当初、長崎大学はその名前しか知りませんでした。
しかし当時は長崎大学と共同研究を行っている連携病院で働いており、相談していた職場の先輩や同期から長崎大学に国際健康開発コース(MPH)があることを聞き、知ることになりました。
なぜそのMPHを選んだか
私は仕事と勉強を両立するよりも、基礎からしっかり学びたい思いがあったので、オンキャンパスで学ぶことを前提に学校を選びました。
学習環境や生徒さん、先生方など学校の雰囲気を見て決めました。
私が長崎MPHを選んだ理由は、以下の2点です。
①先生方の雰囲気
②英語能力を身につけることができる環境
①先生方の雰囲気
私は実際に学校へ訪問させていただいたことがありました。
その際、先生方が学校内を案内してくださり、先生のバックグラウンドや海外で取り組まれていること、コースの紹介や学生さんがどのような研究をしたのか、一日の過ごし方等、時間の許す限りたくさんのことを教えてくださいました。
また、話を聞きたいことがあったら、いつでも連絡をして良いと言ってくださり、とてもお話ししやすいことが好印象でした。
私のイメージでは、大学院の先生は威圧的で話しにくい先生が多いのでは…と思っていたので、「先生方の元で勉強したい!」と強く思い、決め手となりました。
後日、研究したいことが定まり、長崎MPHで研究することができるのか相談をさせていただいたことがあります。その際も親身になって対応してくださいました。
②英語能力を身につけることができる環境
海外で働く上で英語力は必要です。
海外大学院も考えていましたが、金銭的に難しいと考えていました。
長崎MPHは学生の半数以上が留学生であり、全ての授業は英語で行われ、ディスカッションも多いと聞いていました。
日本の国立大学で、英語力向上を目指せる環境が整っていることは、自分にとって素晴らしい環境だと感じました。
また、他大学院にはない長期海外研修もあります。
1年次で学んだ知識を海外で実践に活かす経験ができること、英語能力をさらに向上させることができる機会があることも魅力的に感じ、受験の決め手となりました。
(続きはページの後半へ)
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受験対策でやったこと
私は正直、みなさんより十分でなかったと思います。
mJOHNSNOWを活用させていただいて、先輩方の試験対策を参考にしながら対策を進めました。
私が試験対策に本格的に取り組み始めたのは、半年前からです。
入学試験の配点を見て対策を練りました。

※最新の情報は、長崎MPHのホームページから募集要項をご確認ください。
この配点を見て、面接ができたとしても、英語の出来で合否が変わると考えました。
筆記試験は英語論文、記事を読み解く必要があり、英語スコアも点数化されるので、英語対策を中心に勉強を行いました。
受験対策として進めたおおまかな流れは下記の通りです。
①英語スコア取得(1年前〜)
②小論文対策(受験半年前〜)
③面接対策(受験1〜2か月前〜)
英語スコア
私は英語塾へ週1回通っており、TOEFLの勉強をのんびりしていました。
しかし、英語塾の先生から英語スコア提出の中でもTOEICが最も点数を伸ばせると助言をいただき、TOEICの勉強を始めました。仕事との両立が難しく、十分に準備ができたのは4か月程でした。
もう少し早くから準備をしていれば良かったと思っています。
合格された先輩方はTOEIC 700点越えの方がほとんどで、ハイレベルだ…と思いました。
高スコアを持っていて損はないので、受験を決めている方は、受験対策の中でも早めに取り組まれることをおすすめします!(私が実際に試験で提出した英語スコアは、お恥ずかしながら600点台でした。)
筆記試験(小論文)
過去問
小論文対策はまず過去問を解くことから始めました。
英文記事と図を見て、小論文を書く練習を集中的にやり込むで良いのではないかと思います。
読解の練習
私は英語の文を読む力がなかったので、日頃から1日300ワードの英語記事を品詞分解して丁寧に読む練習をしていました。
それから少しずつ長い英語記事を読むようにして体力をつけていきました。
過去問以外の英文は先輩方もおすすめされていた、THE LANCETの記事を読む練習をしていました。
記事一つ一つは長いですが、公衆衛生の知識を深めるだけでなく、英語論文に慣れることができたので、とても良い練習になりました。
出題範囲は幅広く、最新の国際保健問題から出題されると先生が話されていたので、最新の記事を中心に読むようにしました。厚生労働省や外務省の最新情報も見ておくと良いとおっしゃっていました。
書く練習
ChatGPTを使って問題を考えてもらい、自分の考えが書けるよう練習をしました。
筆記試験では、日本語か英語の好きな方で回答して良いので、私は日本語で書く練習しかしませんでした。
小論文は書くことに少しは慣れていましたが、文の構成を考えて書けるように練習していました。
英語記事の読解から小論文二つ三つを書くまで、合計でどれくらい時間がかかるか把握すると良いと思います。
面接
一番情報が無かったのが面接対策でした。
オープンキャンパスにはオンラインで参加していたのもあり、修了された先輩方と関わることができず、対策に悩んでいました。
オンラインスクールmJOHNSNOWというコミュニティに参加している先輩方からお話を聞ける機会があったので質問させていただき、アドバイスをいただくことができました。
面接対策としては、質問内容を想定しながら何を聞かれても良いように準備を進めました。
面接は日本語と英語で行われるので、英語でも答えられるように準備しました。英語で話す練習をたくさんしました。
試験本番
コロナ流行もあり、近年東京キャンパスで試験が行われていました。
しかし、2024年から試験は長崎大学のキャンパスで行われることになりました。
前日にやったこと
試験会場までの行き方の確認をしました。
バス停からキャンパスまで距離があり、奥まったところにあるかつ坂もあります。道順を示す目印もありません。行ったことがない方は前日にルートを確認することをおすすめします!
(私は一度訪問したことがあったのですが、迷いました…)
当日あった方が良いもの
会場は結構寒かったです。直近で雪が降っていたのも影響していると思いますが、気温の落差があるので、防寒対策はした方が良さそうです。
筆記試験(小論文)
全部で4題程問題があり、問題用紙と回答用紙の枚数が多かったので混乱しました。
回答用紙は英語用と日本語用、さらに下書き用の用紙もあったので、氏名記載だけでも時間が取られました(使用しなくても全てに氏名記載をするよう指示があり、5分は時間を取られました)。
また、下書き用紙は使う時間がないほど時間に余裕がなく、試験時間終了間際でなんとか全て書き終えました。
面接
面接は1時間の休憩の後行われました。二つの部屋に別れ、二人ずつ呼ばれていく流れでした。
面接官は3名、一人20分程で行われました。
面接も途中で休憩時間が設定されていたので、受験番号の遅い方は待機の時間が長いです。
実際の面接では、想定していた質問とは違った視点から質問されたので、うまく答えられていたか手応えがなかったです。
特に立派な経歴がなかったので、経歴を聞かれた時は回答に困りました…
個人的には少し緊張感のある面接だった印象を受けました!
受験期に大変だったこと
大変だったことは、仕事との両立です。
病棟勤務で夜勤もあったので、勉強時間が確保できなかったり、疲れたり、ゲームがしたくてやる気が起きない時もありました。
仕事が忙しい時は無理はせず、勉強ができる時にやるようにしていました。英単語帳だけでも毎日見るようにしていました。
モチベーションが下がっている時は、長崎MPHの入学案内のパンフレットやWebサイトを見て気合いを入れ直していました。
また、受験のために前職の退職を決めたので、後はないぞ!と自分を追い込んで勉強に取り組みました。
受験生に伝えたいメッセージ
私は受験を終えた時、手応えが全くなく、合格できないと思っていました。
そんな私でも合格をいただくことができました。
合格できたのは、mJOHNSNOWで修了生の方や受験を検討された方にお話を聞く機会があったことが、とても大きかったと思います。
ご協力いただいたみなさまには感謝の気持ちでいっぱいです。
あまり参考にはならないかもしれませんが、少しでもMPH受験を考えていらっしゃる皆さんの励みになったら幸いです。
心から皆様を応援しております!
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