
MPH
【聖路加SPH受験】海外留学に活きたSPHでの学び:臨床を手放さずに挑み抜いた内科医の決断 - vol.37
2025.09.18
臨床の現場を大切にしながら、同時に公衆衛生の学びや海外留学にも挑戦したい――
そんな思いを持つ若手医療従事者にとって、SPH・MPH選びはキャリアの方向性を左右する重要な決断です。
臨床医としてのキャリアを考えていた一人の内科医師が、海外留学も視野に入れつつ、悩みながらも聖路加国際大学公衆衛生大学院に進学した軌跡を紹介します。
本記事では、聖路加SPHを選んだ理由や受験に向けた具体的な取り組み、そして聖路加SPHでの学びが海外留学に向けてどのように役立ったかを詳細に紹介します。
臨床と研究を両立させたい方、将来海外での挑戦を見据える方にとって、自らの未来を描くヒントが詰まった体験談です。
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この記事のまとめ
この記事を読むと分かること
若手臨床医がSPH進学についてどう悩んだか
海外留学を見据えたSPH選択のポイント
聖路加SPHの入試の実際と対策
この記事は誰に向けて書いているか
公衆衛生大学院(特に聖路加SPH)に興味がある方
臨床も研究もやりたい若手医療従事者
将来、留学を視野に入れている方
MPHシリーズ
vol.6:【聖路加SPH受験】基礎研究から製薬企業へ転身した薬学研究者のキャリアデザイン
vol.8:【ジョンズホプキンスMPH受験】臨床・家庭との両立と断念した現地留学 - オンライン海外MPHが拓く新たな選択肢
vol.13:【UCSD MPH受験】海外MPH選択の最適解 - 内科医が挑んだカリフォルニア留学の全貌
- 前編
- 後編vol.15:【国際医療福祉大学SPH受験】企業人材にもたらす"疫学"の可能性 - 業務と家庭、研究を妥協しない非医療資格者の邁進
vol.28:【ジョンズホプキンスMPH受験】働きながら、臨床と研究に深みを - 血液内科医が選んだオンラインMPHという最適解
執筆者の紹介
氏名:福井翔
所属:研究留学中
自己紹介:医師(内科、リウマチ膠原病科)、公衆衛生学修士、大学院生(PhD)。 名古屋市立大学医学部を卒業後、聖路加国際病院で研修し、内科チーフレジデントを務めた。その後、リウマチ膠原病の専門研修を行いながら聖路加国際大学の公衆衛生大学院を卒業。杏林大学に異動し大学院に入学後、リウマチ膠原病の臨床研究をリードする Brigham and Women’s Hospital / Harvard Medical Schoolに留学中。 因果推論に根ざしたリウマチ膠原病の臨床研究や、健診データを用いた公衆衛生研究を専門としている。
編集者
氏名:菊池祐介
所属:mMEDICI株式会社
専門性:作業療法学修士。首都大学東京(現東京都立大学)・東京都立大学大学院を卒業後、病院勤務を経て専門学校・私立大学にて作業療法教育、地域共生社会の醸成に向けたリハビリテーション専門職の支援に関する研究に従事。現在は心身の健康とその人らしさの実現に向け、保険内外でのクライアント支援を展開している。作業療法の社会的意義向上を信念に、mMEDICI株式会社に参画。
監修者
氏名:廣瀬直紀
所属:mMEDICI株式会社
専門性:保健学博士・公衆衛生学修士。東京大学・東京大学大学院を卒業後、外資系製薬企業の疫学専門家として薬剤疫学・リアルワールドデータ研究を専門とする。日本・グローバルの双方で活動したのちに、全ての人がアクセス可能な一流の知のプラットフォームを作り、「知に繁栄を、辺野に豊穣を」実現すべく、mMEDICI株式会社を創業。
MPHを受験しようと思ったきっかけ
もともと、私は臨床医としての道しか頭にありませんでした。
学生時代も臨床の勉強の方が楽しく、初期研修病院を選ぶ時も、忙しさや金銭面は考えず、とにかく「良い臨床を身につけられるか」を重視しました。
その後も臨床を大切にしている先輩や上司に憧れ、膠原病科医の道に進みました。
そんな自分がSPHを受験しようと思ったきっかけは、初期研修の時に臨床研究に触れ、海外学会に参加した経験でした。
臨床研究・海外学会との出会い
私が研修を受けた聖路加国際病院では、初期研修医の時に臨床研究を行う仕組みがあります。私もその一環で研究を経験し、最終的には海外学会で発表をさせてもらいました。
当時は研究内容を深く理解していたわけではありません。それでもウィーンという場所もあってか、この学会参加は心に強く残り、「海外学会は楽しい!」という感覚が芽生えました。
その後、膠原病科に入った際には「抄録を出せば海外学会に行ける」と言われ、あの楽しさをもう一度味わいたい一心で、夜な夜なデータをまとめて抄録を提出しました。
そうして参加した海外学会はやはり刺激的でした。臨床を大きく変えるRCTの結果や、病態解明に繋がる基礎研究の成果が紹介され、会場にはすごそうな人達がいて、キラキラして見えました。
一方で、何度か参加するうちに気づいたこともありました。海外学会で発表されるような研究でも、意義がわかりにくい研究があったり、質にバラつきがあったりするということでした。
今思えば、実はとても意義のある研究なのに、知識不足で理解できなかっただけかもしれません。
ただ、その経験が「臨床研究をもっと深く学び、意味のある臨床研究ができるようになりたい」という思いに繋がりました。
SPHへの興味
今であればmJOHNSNOWがありますが、当時は臨床研究を勉強できるリソースはより限定的でした。性格的にも独学では続かないと思ったので、強制的に学べる環境としてSPHを意識するようになりました。
この思いが芽生えたのは、医師6年目の途中でした。初期研修の2年間に加え、3〜4年目は内科全体の専門研修をしていたため、膠原病を専門にしてからはまだ1年あまりでした。
「もっと膠原病の臨床を学びたいこの時期にSPHへ行くのは、はたして臨床医としてどうなのだろう」と、強い迷いがありました。
一方で、同学年の中にはすでにPhD課程に進んでいる人もいました。自分も将来PhDを目指す可能性があり、留学にも興味がある。そう考えると「もしSPHに行くなら早い方がいい」と思い、まずは調べることにしました。
なぜそのMPHを選んだか
MPHの比較
私は聖路加で働いていたこともあり、聖路加SPH vs 他の国内SPH vs 海外SPH を比較しました。
今はmJOHNSNOWで卒業生や在学生に話を聞くことができますが、当時は情報源が限られていたため、卒業生の話を聞いたり、大学院のホームページを調べたりして、断片的な情報を自分なりに整理しました。

純粋に「どこに行きたいか」で考えると、やはり憧れは海外SPHでした。ハーバードやホプキンスはプログラムの内容も素晴らしく、卒業生の話を聞くと素晴らしい経験ができることは明らかでした。
一流大学のプログラムを修了しているというのは自信や周囲からの信頼にも繋がり、一度は海外に出てみたいと思っていた私にも適していました。
特に海外でPhDを目指す場合、現地でMasterを取得し、良い論文を出し、教員との関係を築くのが王道とされます。実際に海外PhDを修了した人たちは総じてレベルが高く、活躍している印象も強く受けました。
日本のSPHでは、例えば東大SPHはビッグデータ研究が盛んで活発に活躍している卒業生も多く、魅力を感じました。そうして調べる中で、国内SPHにもそれぞれ魅力があると分かりました。
優先順位の整理
調べていくうちに、どのSPHにもメリット・デメリットがあることが分かりました。その中で選択をするために、「自分が何を優先するか」をはっきりさせることにしました。
当時の優先順位は以下の三つでした。
良い臨床ができるようになりたい
海外を経験したい(研究留学を視野に)
研究を通して社会や医療に貢献したい
このように整理すると、「臨床を中断する選択はしたくない」と改めて思いました。
甘いかもしれませんが、「臨床を続けながら研究も学んで海外留学に備える」というのが自分にとっての最適解に思えました。
この臨床を続けるというのは週1回アルバイトができるという意味ではなく、膠原病科医として研鑽を積むことです。そのため、日中にフルタイムで拘束されるSPHは選択肢から外れました。
ジョンズホプキンスか聖路加か
最終的に迷ったのは、ジョンズホプキンスのオンラインプログラムと聖路加SPHでした。
ジョンズホプキンスの教授陣から学ぶことは素晴らしい経験や成長になると思いました。将来留学できるかは分からない中で、海外の教育を受けられるのは大きな魅力でした。
しかし、私が求めていた留学は、オンラインコースとは異なっていました。私のイメージする海外経験は、実際に海外で暮らして文化を体感することでした。
このオンラインコースを修了した後に留学することも考えましたが、約1,000万円かかるので、留学チャンスが巡ってきた時に、資金的に厳しくなることがネックでした。
聖路加SPHに進んだ決め手
最終的に、私は聖路加SPHを選びました。
聖路加SPHは比較的新しいこともあり、海外SPHや国内有名SPHと比べてプログラムの質はどうなのか、正直なところ不安もありました。
それでも身近に活躍している聖路加SPH卒業生がいたことが安心材料となりました。
また、知っているSPHの先生がいたので、自分でも勉強しながら分からないことがあれば質問すればいいと考え、「行くなら聖路加かな」と決めました。
そのうえで、本当にSPHに進学するかを再度検討しました。悩みましたが、下記の二つが決め手になって、進学することにしました。
臨床医として働きながら通学できること
授業が英語で行われること
これらの決め手を、当時の悩みとともに共有します。
1. 若手臨床医のキャリア中断について
SPHを受験したのは膠原病科医になってまだ2年目で、習熟したい手技や知識がたくさんありました。同様の状況でSPHの進学を考える人も多いのではないでしょうか?
「臨床は後からでもできるし、ある程度で頭打ちになるから、若いうちにキャリアを中断することは問題ない」と言う人もいますが、これには違和感がありました。
常に高いモチベーションを維持し続けて学び続けられる人は問題ないと思います。一方、現実ではそんな人ばかりではありません。
若手のうちは質問もしやすく、自分の臨床が嫌でもチェックされます。間違っていれば指摘してもらいやすく、自分と異なる意見に触れる機会に恵まれます。
しかし、そのような機会は学年が上がるとどうしても少なくなり、ひとりよがりな診療になりがちです。
そのため、特に若手のうちから真摯に臨床に取り組めた人とそうでない人の臨床力には大きな差が生まれうると感じています。
内科医の腕というのはわかりにくいですが、それでも臨床を大切にして研鑽し続けている医師が、自分あるいは他の医師では助けられなかったであろう人を助けていたり、幸せにしたりしているのを目の当たりにしてきました。
幸いにもこのような経験をすると、そういう医療者になりたいと憧れてしまいます。この点で、膠原病科医師として研鑽を続けつつ通学できるのは明らかなメリットでした。
2. 授業が英語なのはメリットかデメリットか?
二つ目が英語の授業です。これにはメリット・デメリットがあり、英語力に依存するため、人によっても大きく異なります。
私は、人生で一度は留学をしたいと思っていました。
これは「海外で研究や臨床をやったら面白そうだ」「人生の中で数年くらいは海外で過ごしてみたい」というくらいの純粋な興味です。
私は留学するなら、臨床よりも研究の方がワクワクするかも、となんとなく感じていました。その点で、聖路加SPH授業は英語のトレーニングになり、特に臨床研究で用いられる英語に強制的に触れる機会はなかなかないので、進学の大きなメリットだと考えました。
この経験は、実際に留学中のコミュニケーションにも役立っており、良いトレーニングになったと感じています。
一方でデメリットとして、授業内容の理解力の低下があります。
自分の英語力では、英語授業は明らかに理解度を下げると考えていました。実際に1年目は英語に慣れることだけでも大変でした。
例えば、数式の英単語など、慣れない英語がたくさん出てくるため、聞いても理解しにくく、単語を調べることにも時間が必要でした。
ただやり続けると慣れるもので、2年目には負担は少なくなりました。それでも、「英語でなければ質問できたのに…」「英語でなければ上手く発表できたのに…」と悔しく思うこともありました。
留学した今になって思い返すと、これは英語が下手でも積極的になるマインドを持てるどうかの問題だったと感じています。
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受験対策でやったこと
聖路加SPHへの進学で、重要な書類や試験内容は下記の通りです。
【重要書類】
❶ Statement of Purpose (英語で1000 words以下)
❷ 推薦状(2通)
❸ 英語力証明(2025年現在は任意)
【受験科目】
❹ Reading and writing:30分
❺ 英語面接
重要書類
❶ Statement of Purpose
ありきたりな動機は避け、「なぜ聖路加SPHなのか」「なぜ自分が聖路加SPHに適しているのか」を具体的に書くことを意識しました。
自分の夢や目標を明確に宣言し、その過程で聖路加SPHが適している理由を述べました。
将来留学を考えているため、英語プログラムで学ぶ意欲があること
臨床医としてのスキルアップが良いリサーチクエスチョンに繋がると考えていること
日常臨床でアンテナを張りつつ、学んだことを活かしてクエスチョンを作るトレーニングをしたいこと
上記を踏まえた時に聖路加SPHの環境が魅力的であること
などです。
また「自分を採用するメリット」も書くようにしました。
医学教育に携わっていた経験を活かして、臨床研究教育に貢献できること
聖路加院内研究のジュニアコンサルタントとして活動できること
研究経験や学会発表経験があり、論文も書き終えていたため、これから論文業績をあげられること
などです。
最後は海外経験のある上司にチェックしてもらいました。意図が正しく伝わるかは自分では分かりにくいため、誰かに見てもらうことをおすすめします。
英語は完璧さよりも「言いたいことが伝わるか」が重視される印象で、多少不自然でも問題ないと思います。
英文校正サービスを用いてもよいですが、生成AIを活用する程度で十分だと感じました。
❷ 推薦状(2通)
推薦状は職場の上司にお願いしました。
一人は自分の臨床力や研究への意欲を理解してくれている上司で、もう一人は自分の人柄をよく伝えてくれる上司を選びました。
依頼する側の都合で進めるため、時間に余裕をもって依頼することが大切です。
❸ 英語力証明(2025年現在は任意)
当時はTOEICやTOEFLなどのスコア提出が必須でした。
TOEFL(iBT)80点以上、TOEIC 800点以上、IELTS 6.0以上が基準でした。この中ではTOEIC 800点のハードルが明らかに低いと感じ、TOEICを選びました。
初めての受験でしたが、時間がなかったため、過去問を1〜2回解き、対策書を少し読む程度の対策で臨みました。結果的に900点以上を取得できましたが、これは毎日のカンファレンスを英語でしていたおかげだと感じました。
現在、スコア提出は任意ですが、授業を理解できるかの目安になるため受けておくのも良いと思います。
特に時間に余裕がある人はTOEFLの合格点を目指すと、授業で必要な英語力を確実に身につけられると思います。
受験科目
❹ Reading and Writing:30分
試験では、三つの英語論文や社説の中から一つを選び、記述式かつ英語で回答します。
三つから選択できるので、全く未知の分野を選ぶことにはならないですが、反対に内容についての対策はしづらいと感じました。
医療者で普段から英語論文を読んでいる人は特別なReadingの対策は不要です。そうでない場合は、論文を読む習慣をつけておくと安心です。
Writingは、受験後の感想ですが、論文の要旨と自分の意見を整理して記載する練習が効果的だと感じました。また、ある程度、英語での書き方の型が身についていると答えやすいと思います。
この試験で最も注意すべきは時間です。30分は短いので、テーマ選びや精読に時間をかけすぎず、大枠を把握したら、なるべく早く回答の構成を作り始めることがコツだと思います。
❺ 英語面接
募集要項に記載の通り、Reading and Writingで扱った論文や志望動機、実務経験について質問されました。
志望動機と実務経験は、事前に英語で話す練習をしておきました。
面接時間は長くないので、こちらからある程度話せば、追加の質問はそれほど多くありません。
受験期に大変だったこと
一番大変だったのは、とにかく時間がなかったことです。
日々の業務をこなしながら、TOEICの受験、Statementの作成、推薦状の依頼、成績証明などの書類準備をしなければなりません。次から次へとやることがあり、間に合うのか不安でした。
私が聖路加SPH進学を考え始めたのは9月で、書類締め切りが11月中旬、試験は1月下旬でした。
ほとんど準備期間がなく、すべてギリギリでした。
実際にSPHを受験した人の中には、時間不足や準備不足が原因で不合格になったり、出願に間に合わなかったりするケースもあります。私も一歩間違えれば同じ結果になっていたと思います。
だからこそ、難しいのは承知ですが、やはり余裕をもった準備が何より大切です。
特にTOEICなどの英語試験は要注意です。受験日程が限られていて、成績表が届くまでにも時間がかかるので、早めに動いた方が良いでしょう。
一方で、日々の積み重ねに助けられました。
毎日英語でカンファをしたり、習慣的に英語論文を読んだりしていたことです。ギリギリのスケジュールで試験直前に特別な対策をする余裕がなくても、これらが自分を支えてくれました。
改めて、日頃からの積み重ねに勝るものはないと感じました。
これから受験する人には、できる範囲でいいので、普段から英語に触れる習慣をつけておくことをおすすめします。
受験生に伝えたいメッセージ
聖路加SPHは一般的な幅広い内容を扱うMPHプログラムです。疫学や統計、ビッグデータに特化したい人には少し物足りないかもしれません。
一方で、公衆衛生の教養を含めて幅広く学びたい人にはフィットすると思います。私はもともと疫学や統計に強く興味を持っていましたが、実際に学んでみると、教養の部分が意外にも貴重な血肉になりました。
修士レベルの疫学や統計にはある程度の限界があるので、結局は実践を通じて自分で学び続けることが大切です。
mJOHNSNOWには、クオリティーの高い疫学や統計の講義が多いので、これも受けつつ研究の実践を進められると、とても効果的だと思います。
臨床を真摯に学び続け、良い医療を実践できる医療者はとても貴重です。特にそのような人は、無理に研究をするよりも、臨床をきちんとやることが人を幸せにできると感じています。
一方で、研究にしかない楽しさややりがいがあります。聖路加SPHは夜間・休日授業やオンデマンド配信があり、働きながら通えるのがメリットです。
留学中、臨床はカンファレンスに出る程度なので、帰国したら臨床医としてしっかりトレーニングすることが必要だと痛感しています。
もしフルタイムのSPHに進んでいたら、膠原病医として2年働いた後に、約5年間も臨床から離れることになっていたので、膠原病診療の土台がより不安定になっていたと思います。
SPH入学後は授業や課題で忙しくなり、臨床のoff the job勉強はできませんでしたが、それでも臨床を続けられたのはありがたいことでした。
聖路加SPHは英語がネックになって受験を避けたという話を聞きますが、SPHを志す理由や自分の夢、目標を考えると、その多くは英語を必要とするはずです。
むしろ飛び込んでしまえば英語を強制的に学ぶ良いきっかけになるかもしれません。私の場合、臨床研究の英語に触れた経験は、留学先で疫学者や統計学者と話す時にとても役に立っています。
最後に、私の場合、悩みながらもSPHに進んだことが留学に繋がりました。
留学のインタビューの際に、
基本的な解析は自分でできること
英語のプログラムで疫学や統計を学んだこと
複数の論文を出版したこと
を伝えると、相手から良い印象を持ってもらえました。
留学が決まり、上司から「先生はしっかり準備をしてチャンスを掴めて良かったね」と言われた時、留学に繋がったという意味でもSPHに行く決断をして良かったと感じました。
とりあえず行動してみるのは大事だと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。少しでも参考になり、みなさんの背中を押すことができれば幸いです。
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