
MPH
【ジョンズホプキンスMPH受験】TOEIC280点からのトップスクール合格 - vol.2
2024.12.14
TOEIC280点で英語はダメダメ、看護師になるも退職して一度は無職に、いきあたりばったりな人生でした。
ですが、そこからど根性で公衆衛生の名門であるジョンズホプキンス大学のSPHに合格するまでの軌跡を、とてもとてもとても赤裸々に語り尽くしました。
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この記事のまとめ
この記事を読むと分かること
一看護師が海外大学院に進学するまでのキャリア
病院だけが看護師の居場所じゃない!
海外大学院に出願するって大変なの?
この記事は誰に向けて書いているか
海外公衆衛生大学院に興味のある方
看護師のキャリアがどのように形成されていくのか興味がある方
1年目に病院を退職した方(しようとしている方)
MPHシリーズ
vol.8:【ジョンズホプキンスMPH受験】臨床と家庭の両立と断念した現地留学 - オンライン海外MPHが拓く選択肢
vol.11:
(前編)【ハーバードSPH受験】1万字の密度で語る外科医のハーバード留学戦略
(後編)【ハーバードSPH受験】1万字の密度で語る外科医のハーバード留学戦略
vol.13:
(前編)【UCSD MPH受験】海外MPH選択の最適解 - 内科医が挑んだカリフォルニア留学の全貌
(後編)【UCSD MPH受験】海外MPH選択の最適解 - 内科医が挑んだカリフォルニア留学の全貌
vol.28:【ジョンズホプキンスMPH受験】働きながら、臨床と研究に深みを - 血液内科医が選んだオンラインMPHという最適解
執筆者の紹介
氏名:K.F
所属:ジョンズホプキンス ブルームバーグ公衆衛生大学院 (Master of Science in Public Health, Department of International Health, Social and Behavioral Interventions)
経歴:看護師、保健学修士。東京の私立総合大学看護学部を卒業後、国立病院や精神科単科の病院、訪問看護ステーション等で約5年ほど、看護師として臨床経験を積む。勤務の傍ら、国立大学保健学研究科 看護学専攻 修士学生として精神科領域におけるリカバリーに関する研究に取り組む。大阪の公立大学特任講師他を経て、2024年1月にジョンズホプキンス ブルームバーグ公衆衛生大学院修士課程に合格。同年8月に進学。
編集者
氏名:菊池祐介
所属:mMEDICI株式会社
専門性:作業療法学修士。首都大学東京(現東京都立大学)・東京都立大学大学院を卒業後、病院勤務を経て専門学校・私立大学にて作業療法教育、地域共生社会の醸成に向けたリハビリテーション専門職の支援に関する研究に従事。現在は心身の健康とその人らしさの実現に向け、保険内外でのクライアント支援を展開している。作業療法の社会的意義向上を信念に、mMEDICI株式会社に参画。
監修者
氏名:廣瀬直紀
所属:mMEDICI株式会社
専門性:保健学博士・公衆衛生学修士。東京大学・東京大学大学院を卒業後、外資系製薬企業の疫学専門家として薬剤疫学・リアルワールドデータ研究を専門とする。日本・グローバルの双方で活動したのちに、全ての人がアクセス可能な一流の知のプラットフォームを作り、「知に繁栄を、辺野に豊穣を」実現すべく、mMEDICI株式会社を創業。
SPHを受験しようと思ったきっかけ
直接的なきっかけに入る前に、自分語りをさせていただければと思います。
より詳細に、また同じような思いをしている方にも共感していただけるかなと思っています!
私のこれまで
1.高校生時代
サッカー部のキャプテンとして、高校3年間の全てを部活動に費やしてきました。
家ではひたすらPS4に熱中する、絵に書いたような勉強嫌いな学生でした。
センター試験(当時)という存在を知らずに、運良く東京の私立総合大学の看護学部に内部推薦という形で進学しました。
看護学部を選択した理由としては、父親が福祉の仕事をしており、人に尽くす仕事への憧れと、職に困らないという二つの考えが根底にあったと思います。
2.看護学部時代
看護学部時代は、比較的真面目に勉強に取り組み、結果として単位を落とすこともなく、ストレートで卒業しました。
そんな看護学部時代、自分の人生に大きな影響を与える経験をしました。
それが、学部の短期海外研修プログラムでした。
1年の冬にフィリピンのミンダナオ島での研修に参加をしました。
初めて海外の貧困地域に足を踏み入れ、住民に話を聞きました。
彼らは医療保険の存在を一切知りませんでした。
一方で、その地域の保険担当の役人の方は医療保険加入が100%であることを誇りにしていました。
ここで、社会には、こんな不条理な事が存在するのだと初めて実感しました。
この時からふんわりとですが、将来は国際的なキャリアに進みたいと考え始めました。
帰国後、2・3年次の座学や臨床実習をこなしながら、英語の勉強にも力を入れました。
領域別の領域実習が落ち着いた3年生の冬の時期に同じ学部の研修で、アメリカのサンフランシスコ市にある、カリフォルニア州立サンフランシスコ校(UCSF)にて、2週間の短期海外研修に参加をしました。
ここでは、レイニンガーの異文化看護の理論をはじめとする多様な文化的背景を有する人へのケアリングを学びました。
また、サンフランシスコ総合病院(SFGH)で勤務する看護師の方を対象に異なる文化を有するヒスパニックの方へ看護を実施する際に異文化によって生じる問題についてインタビューを行い、学位論文として執筆しました。
コラム①:「英語力ってどうなの?すごかったの?」
英語はダメダメでした。高校時代は英語のテストで29点を取るなど全く勉強できませんでした。
大学1年時のTOEIC IPテストスコアは280点でした。その後、卒業までにTOEIC L&Rを780点を取得し、看護師として働いている時期にTOEIC L&R 930点を取得しました。
サラッと書いていますが笑、センター試験も経験していないため、本当に自力で勉強するのが大変でした。
幸運にも、youtubeなどで勉強やり直し系のコンテンツが多くありましたので、中学基礎から初めて、基礎を作ってTOEICに取り組みました。学部卒業時までにTOEIC L&R 780点を取得しました。
この時は正直めちゃくちゃ嬉しかったです笑
特に、私が所属した看護学部では、あまり周りに取り組む人もおらず、自分自身看護の勉強や実習など大変な中でしたので、一つやりきったこと、これが成功体験として今も生きています。
高校、大学で何でもいいので一つのことをやり切るというのはとても大事ですね!
また、社会人として働く中で勉強って大変ですよね。これから記載しますが、私は(戦略的に?)定時で終わる職場を選びました。
その理由の一つに自身の興味のある勉強時間を確保したいからというものでした。
結果として、勤務前の6時〜8時、勤務後の19時〜22時を勉強時間に費やす事ができ、TOEIC L&Rも高得点を取得できました。
最初はどうであれ、絶対的な勉強時間を投下していくことが重要ですね。
3.看護師時代
卒後は看護師として、東京の国立病院に就職をしました。
そこの病院では、組織として国際支援を行う国際センターがあり、将来は病棟で看護師として経験を積んだ後に、部署移動したいと考えていました。
ですが、残念ながら?正直な話、4月から仕事やめたいと思う出来事がありました。
4月の入職式を終えた後、配属先の発表があります。その後、配属先の方より、「21時とかまで残業があるけど、残業代は出ないよ」と病棟の上司から説明がありました。
もう完全に就職ミスった...と。今は配属ガチャとかがあるそうですが、病院ガチャでした...
その後、追い打ちをかけるかのように、大変ユニークで閉鎖的で権威的で患者様ファーストな看護の現場に適応出来ず(多すぎて文章にはできませんが…)、夏が終わる頃に退職をしました。
1年目ということもあり、退職届けを出す前に看護部長と面談がありました。
その時に一言「あなたは看護師に向いてないよ」と冷たく言われてしまいました。
振り返るとすごい話だなと書いていてしみじみ思います。
さて、社会人1年目から看護師人生窮地に陥ってしまいました。
秋の季節、自分は無職生活を楽しんで?いましたが、無気力ながらもそろそろ勤務先を決めようとなりました。
そこで、自分は二つの条件で、次の就職先を考えました。
一つ目が何よりも定時で仕事が終わること。今どきな考えですね。
二つ目が将来のキャリアにつながる就職先になることでした。
これらを考えたときに、精神科単科の病院が選択肢にあがりました。他にも訪問看護ステーションも候補に上がりました。
とにかく、行動あるのみと東京の精神科病院協会のHPなどから条件に合う病院を調べ、病院の採用担当者さんに電話をかけました。
HP上に採用案内を出していてもいなくても、一度病院見学をさせていただきたいとお話させていただきました。
結果として、複数の病院より返事をいただきました。
今考えると、辞める前に転職活動すべきでしたが、人生色々ありますので…そして、タイトルにあるように行き当たりばったりということでございます。
その後、いくつかの病院見学をし、完全週休二日制で給与も悪くなく、勤務時間や夜勤体制的にも負担の少ない病院へ転職しました。
基本的に精神科単科は上記のような条件に当てはまることが多いと思います。我ながら、この転職はなかなかに良い判断だったと思います。
転職後の病院では、始業の2分前に病棟に到着し、定時で退勤できるような環境でした。すごい!!
環境の変化もあり、最初の病院での傷心からすぐには立ち直れず、国際的なキャリアはすっかり忘れていました。
何をしていたかというと、ひたすらにPS4のダークソウル3というゲームでの対人プレイ三昧の日々を過ごしていました。
そして1年が過ぎようとしていた頃、仕事にも慣れ、ゲームも飽きてきたというタイミングで、ふとTwitter(現X)を見ているととても優秀な方のアカウントがありました。
投稿の内容として、看護師の方、修士課程に進みましょう!!と情熱的に呼びかけられているものでした。
この時の記憶はあまりありませんが、この投稿に大変刺激を受けたことは鮮明に覚えています。
この日をきっかけに今のままでいいのかな?と思うようになり、この方が主催されている勉強会や交流会に参加をさせていただきました。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、このとても優秀な方こそ、廣瀬さんでした。
この時、廣瀬さんは東大SPHに進学されており、何度かお話させていただき、看護の公衆衛生の研究の面白さというものを知りました。
そして、看護師2年目の1月に、大学院進学を決意します。
正直な所、学歴コンプレックスを抱いていたので、なんだか大学院に行くと経歴がかっこよくなるぞ!という安直で下心いっぱいな動機もありました。
4.国内大学院受験時代
精神科単科で働いていることもあり、せっかくなら精神看護に関連した研究をしてみたいという考えを持ちました。
研究室選びが大事ということで、まずはどんな研究が日本の精神看護の分野でされているのかを知ることが大事と考え、第一にPubMedで「mental health, japan」と検索しました。
すると、後々、私が進学する国立大学で研究をされている先生の論文に出会います。
論文を読み進めていく中で、この先生の下で学びたいという気持ちが強くなってきました。
春に開催されたオープンキャンパスに参加し、直接先生と面談をさせていただき、出願を決意しました。
一方、悪い癖である学歴コンプレックスが爆発してしまい、下心満載で東京大学の大学院のオープンキャンパスに参加しましたが、対応いただいた先生にはすっかり見抜かれてしまい、上記の大学への進学をしっかりと諭され、(残念ながら?)東大生になることはありませんでした。
その後、上記の国立大学に無事合格し、2020年4月に入学をしました。
そして、全世界はコロナ禍に見舞われます。語り尽くせぬ歴史的な日々であったと思います。
そんな中、大学関係者の皆さんのおかげもあり、オンラインと言う形ではありますが学業を進めることが出来ました。
大学院では、精神疾患を有する人のリカバリーを中心に学びを深めていきました。
研究を進める中で精神疾患を有する方との関わりの点において、私が有している原体験、精神疾患を有する方への認識と社会が有する彼らへの認識には大きな隔たりがあることに気が付きました。
こんなにも、社会には精神疾患に対するスティグマがあるのだろうか、このまま精神領域の地域移行を進めることはできるのだろうか。
在日の人は?家族の中で大きな問題を抱えている人はどうなるのだろうか?
誰一人取り残さないという信念は蔑ろにされていないだろうかといった、様々な疑問が次第に大きくなることを自覚し始めました。
誰一人として取り残さない社会の醸成を目指して
うまくは言えませんが、行き当たりばったり、宙ぶらりんな人生を送ってきた自分でしたが、修士課程での学びを通じて、本当に自分にとっても関心、そして社会への疑問、違和感といえるものを抱くきっかけを得ることが出来ました。
加えて、社会が国際化していく中で一人も取り残さないというレンズで社会を見ていくとまだまだ大きな課題があることを知りました。
その一つが私の出身である大阪の生野区に代表されるように、在日外国人の方へのメンタルヘルスです。
例えば、ネパールから移住した家族やその子どもは日本語に対する困難さから学校で疎外感を抱き、社会への所属感に課題を抱えています。
また、移民の方ほど、メンタルヘルス問題を抱えるリスクが高いことが示されています。しかし、言語の壁もあり医療アクセスに困難を有しています。
私が学生時代に学んだアメリカの医療と日本の医療の違いは、異文化に対応する柔軟性でした。
アメリカでは、数十言語におよぶ通訳のサービスがあり、医療者自身が常に異文化を前提とした医療支援を提供しているのです。日本では、どうでしょうか?
この文脈において、日本の医療、看護を批判するものではありません。私は留学を通じて、日本の文化、そして社会の素晴らしさを大変に実感しています。
しかし、その中であっても、取り残さない社会を作り上げるには、足りないものが、そして学ばなければならないものがあると私は感じました。これこそが私の受験動機になります。
コラム②:「学費問題について」
現実的なお話をすると、海外で学ぶことの一番の問題は学費問題であると思います。
XPLANE(大学院進学支援サイト)では、網羅的に利用できる奨学金が一覧で検索できます。
また、看護師の方はご存知かもしれませんが、笹川保健財団の看護フェローが数年前より開始され、以下の経済的支援を受けることができます。
1.年間10万米ドルを上限とし、授業料、寮費、保険料、渡航費(1往復分)を修士2年間、博士3年間給付
2.月額1000米ドルの生活費を支援
ぜひ、看護の皆さんには挑戦していただきたいです!
(続きはページの後半へ)
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なぜそのMPHを選んだか
1.看護学修士?MPH?
出願先選考に大変頭を悩ませました。
所属している笹川保健財団の看護フェローのルールでは、各分野トップ10の大学に進学した場合にのみ奨学金が支援されます。
私は看護師でしたので、アメリカのメンタルヘルスの看護学の修士課程への出願を第一に検討しました。
しかし、そこであることに気が付きます。
アメリカでは、看護学領域では、ナースプラクティショナーのコースが主で実践者の養成機関としての役割を担っていました。
また、研究メインの看護学修士課程においても現地の看護師免許が必須であることが多かったため、看護学以外の選択肢を模索しました。
そんな中、ふと公衆衛生の選択肢が浮かび上がってきました。
調べていく中で看護のみならず、幅広い視点で興味関心のある医療アクセスについて学べることがわかり、SPHへの出願を決めました。
その後は、ランキング(https://www.usnews.com/best-graduate-schools/top-health-schools/public-health-rankings)にアクセスし、その後、疫学や統計学、社会行動科学などのHPを見て、その中で先生が執筆されている研究から自身の関心に近いコースを有している大学を選びました。
最終的にハーバード、ボストン、エモリー、ジョンズホプキンスに出願をしました。
結果として、エモリー大学の社会行動科学2年コースとジョンズホプキンス メンタルヘルスMPH1年コースと社会行動科学MSPH2年コースより、合格をいただきました。
最終的に私の場合は、メンタルヘルスのみでは考えが狭まってしまうリスクに加え、1年間では深く学ぶことが出来ないのではと考え、社会行動科学MSPH2年コースへの進学を決めました。
(※正式名称はMaster of Science in Public Health, Department of International Health, Social and Behavioral Interventions)
はじめに、ジョンズホプキンスメンタルヘルスMPH1年コースの合格を2024年の1月3日にいただきました。
12月1日直前に出願したのですが、正月に返事があるとは思っておらず、ふとメールをみると通知がきていました。
この場合の嬉しさを表現するのはとても難しいです。
まさに合格ブルーといいましょうか、その先の困難なイメージが先に浮かんできました。
当然、妻と喜びを共有し、親戚にも報告をしました。
ですが、勝って兜の緒を締めよとあるように私のゴールは学位を取得すること、そして、その先、大学で学ぶという特権をいただけた社会に自身が恩返しすることであると思います。
ですので、合格の嬉しさというものは、将来、私が誰かのために貢献出来たときに噛みしめることができるのかなと考えています。
2.MPHとMSPHの違い
MPHは1年間で終えるコースであり、幅広く基本的な科目を履修します。1年間でフィールドワークや進学準備、就職活動を行うので、急ぎ足なイメージです。
また、すでに臨床などで経験を積まれた方が所属している印象を受けます。
一方で、MSPHでは、より細分化されたコースに所属します。そのため、所属しているコースによって必須科目が異なります。
私は社会行動科学のコースのため、政策実現や行動変容、質的研究などの授業がありますが、疫学のMSPHの方はより疫学メインの授業を履修しているようです。
また、疫学系は2年間ということもあるのか、コースの同期の数は18人ほどで、ほとんどが心理学部や公衆衛生学部、神経学部からストレートで進学してきた人が多いです。
3.PhDに出願しなかった理由
博士課程に出願しなかった理由は二つあります。
一つ目に、米国で学位を取得することが最優先事項である自分において、1年か2年間で終える修士の方がリスクが少ないと感じたからです。
博士の場合は5年以上費やさなければならない実情を考慮したときに、万が一学業が合わない場合にすぐに修正できないと感じました。
二つ目に、そもそも合格しないだろうという思いがありました。
これまで2回ほど学会に参加し、発表しましたが、論文執筆経験はなく、自身の強みでは、太刀打ち出来ないだろうと考えたからです。
受験対策でやったこと
1.日本の大学院とは異なる出願方法
私は日本の保健学修士過程への出願の際は、過去問で英語の勉強をしていました。
ある程度英語力があったので、過去問を見て、対策は不要と考え、特段対策はしませんでした。
また、面接の際は、進学を目指したきっかけが所属したい教室の先生の研究に惹かれたからであり、その思いをぶつけるだけでした。
しかし、アメリカの出願方法は上記のようなペーパーテストはありません。オンラインで必要な書類を揃えるのです。
推薦状:学部の指導教員、奨学金の財団のトップ、職場の先輩にお願いしました。学生時代のこと、金銭的サポートが確約されていること、社会人としての姿と、多角的に自身を評価してもらえるように偏り無く依頼出来たように思います。
Statement of Purpose (SOP):いわゆる志望動機になります。選考する大学のアドミッションの方に、私はどのような目的で志望する大学に入りたいのか、なぜその大学が私にとって”Best fit”なのかを論理的に示すものになります。
独りよがりにならず、大学の教授の先生の研究内容なコースの授業、そして、自身の有するスキルなどをつなぎ合わせて、説得力のあるものを書く必要があります。
(私が参考にしたサイト:https://xplane.jp/application-prep/sop/)英語テストスコア:私はTOEFL 92点、IELTS OA6.5で出願しました。(※渡米前にOA7.0に上昇)
履歴書(CV):これは日本同様に、自身の経歴やスキルを記載します。適切に上記のSOPとリンクさせて、説得力をもたせました。
その他:事前に教授などと面談はしていません。しかし、話を聞くことができれば、より解析度の高い志望動機が記載できるかと思います。
受験期に大変だったこと
英語のスコアは、出願の半年前に取得しました。
出願先のエモリー大学の英語の基準がOA6.0でしたので、OA7.0を取得するモチベーションがなく、何度も受験はしませんでした。
応募時はOA6.5で出願し、結局、渡米前に勉強してOA7.0になりました。自分の場合はあまり、英語のスコアメイキングでの苦労はありませんでした。
良い意味でエモリー大学はクリア出来ているし、良いだろうという感じでした。大学で勤務もしていたので、そこまでしてしんどい思いをすることもないなという判断でした。
私は大学受験の経験がないため、一律での評価を受けたことがありません。その分、自分のできる範囲でできるタイミングでできることをやってきました。
受験生に伝えたいメッセージ
実際にジョンズホプキンス公衆衛生大学院に来てみると、すごい人ばかりでした。
卒業生の方でも信じられないキャリアを築かれていたり、現役生でも入学2年目でTAをしていたりと驚くことばかりです。
ですが、自分は急ぐことなく、健康第一で取り組むことが何よりも大事だと思います。
背負っている責任にも違いがあるのは当たり前ですし、人によってそれぞれのスピードがあるでしょう。
そして、看護師の皆さんから見ると、私のようなキャリアは、現場から、あるいは’辛いことから”逃げた”と表現できるかもしれません。
ですが、今辛くて、しんどい思いをしている皆さんに、こんな漂流記みたいなキャリアもあることを、色々な形やどうにでもなるということを伝えたいです。
特に看護師さんにですが、病院だけではなく訪問看護ステーション、看護系の大学院や他にも様々、働く機会や学ぶ場所があります。
もしも1年目、最初の病院を退職した時に戻るとしたら、私の好きな珈琲店でバリスタとして修行をして、コーヒー豆を仕入れるプロを目指すと思います。
そして、淡路島で自分のコーヒースタンド店を始めると思います。
なんだか一人よがりな文章になっていたかもしれませんが、少しでも公衆衛生に興味がある方や悩まれている方にとって、励みとなる体験談であれば幸いです。
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vol.8:【ジョンズホプキンスMPH受験】臨床と家庭の両立と断念した現地留学 - オンライン海外MPHが拓く選択肢
vol.11:
(前編)【ハーバードSPH受験】1万字の密度で語る外科医のハーバード留学戦略
(後編)【ハーバードSPH受験】1万字の密度で語る外科医のハーバード留学戦略
vol.13:
(前編)【UCSD MPH受験】海外MPH選択の最適解 - 内科医が挑んだカリフォルニア留学の全貌
(後編)【UCSD MPH受験】海外MPH選択の最適解 - 内科医が挑んだカリフォルニア留学の全貌
vol.28:【ジョンズホプキンスMPH受験】働きながら、臨床と研究に深みを - 血液内科医が選んだオンラインMPHという最適解
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