パブリックヘルスの専門知につながるWEBメディア

いざ統計検定®2級の対策本を選ぼうと書店やAmazon等を訪れ、沢山のタイトルが並んでいてどれを選べばよいか非常に悩ましく感じたことはないでしょうか。
統計学のテキストはどれも目次や章立ての構成自体は似通っていることも多く、立ち読みでパラパラと数ページめくっただけではその書籍の特徴をつかみづらいものです。
仕方なく表紙や帯の雰囲気に任せて感覚で選んでしまうと、購入後に「別の書籍の方がよかったかも…」と後悔することになるかもしれません。
そこで本記事では、3万人超が受講する統計検定®2級対策ベストセラー講座人気講師の視点から、統計検定®2級の学習に役立つおすすめ書籍をレベル別・タイプ別に整理してご紹介します。
統計検定2級対策を通じて実務でも役立つ統計スキルを身に付けたい方、データサイエンスの第一歩として統計検定2級に挑戦したい方に必見の記事です。
叡智の扉を、全ての人が開けるように——。
学びは、限られた豊かな人々だけの特権ではありません。
経済的困難に直面する人、地方で学習資源に恵まれない人、家事や育児・仕事に追われる人。
mMEDICI Libraryではそんな人々にこそ、最高の学びを届けるため、研究・キャリア・学習・受験のあらゆるテーマでパブリックヘルスの叡智を集めました。
隙間時間にスマホひとつで、誰もが「一流の知」に触れることを叶えていきます。
「ここを開けば、誰しもが悩みを解決できる」、そんなメディアを目指します。
統計検定2級の特徴と攻略方法
タイプ別おすすめ書籍のご紹介
実務における各書籍の活かし方
統計検定2級対策に役立つおすすめ書籍を幅広く知っておきたい方
統計検定2級対策を通じて、実務でも役立つ統計スキルを身に付けたい方
基本的な統計知識に加えて、各テーマの深掘りや先を見据えた学習にも興味がある方
vol.1:3年で副業売上1,500万円の研究者が勧める 副業まずこの1冊【ジャンル別】
vol.2:医療データサイエンティストを目指す人へのお勧め書籍8選
vol.3:医学研究デザインの道標 9選
vol.4:臨床研究最初の一歩おすすめ書籍9選
vol.5:因果推論おすすめ書籍8選
vol.6:英語論文執筆からアクセプトまでのおすすめ書籍5選 - 大学教授が解説
vol.7:統計解析ソフトRおすすめ本8選
vol.8:Pythonデータ分析おすすめ本9選
vol.9:ケースレポート執筆おすすめ本5選 -「業績への近道」と「臨床への熱狂」二つのアプローチ
vol.10:統計検定2級対策おすすめ本8選 - 3万人超が受講する統計講座講師が解説(本記事)
氏名:宮本 翔太
所属:合同会社隼総研 代表社員
経歴:合同会社隼総研代表。慶應義塾大学法学部卒業後、大手インフラ企業を経て国内シンクタンクへ転職。公的統計やマーケティングデータの分析に加え、統計学や機械学習を用いた需要予測、売れ行き要因分析等のリサーチ活動に従事。国内MBAを取得後、隼総研を立ち上げ、リサーチ活動や講師業を行っている。2022年にUdemy™にて公開した「統計検定®2級対策講座」は受講生3万人を超えるベストセラーとなり、受講者から「解説が丁寧でわかりやすい」と高い評価を得る。統計学をはじめ複数のUdemy™講座を公開しており、延べ受講生数は10万人以上。著書に『この1冊で合格!宮本翔太の統計検定®2級 テキスト&問題集』(KADOKAWA)がある。


氏名:菊池祐介
所属:mMEDICI株式会社
専門性:作業療法学修士。首都大学東京(現東京都立大学)・東京都立大学大学院を卒業後、病院勤務を経て専門学校・私立大学にて作業療法教育、地域共生社会の醸成に向けたリハビリテーション専門職の支援に関する研究に従事。現在は心身の健康とその人らしさの実現に向け、保険内外でのクライアント支援を展開している。作業療法の社会的意義向上を信念に、mMEDICI株式会社に参画。
氏名:廣瀬直紀
所属:mMEDICI株式会社
専門性:保健学博士・公衆衛生学修士。東京大学・東京大学大学院を卒業後、外資系製薬企業の疫学専門家として薬剤疫学・リアルワールドデータ研究を専門とする。日本・グローバルの双方で活動したのちに、全ての人がアクセス可能な一流の知のプラットフォームを作り、「知に繁栄を、辺野に豊穣を」実現すべく、mMEDICI株式会社を創業。
はじめまして、統計講師の宮本と申します。
突然ですがみなさんは「伏線回収」のような経験をしたことはありませんか?
例えば、学生時代の部活動において、下級生の頃は基礎練習や反復練習が多く「報われる日はくるのか…」と不安を感じていたとします。しかし、その「下積み」が上級生になってからの応用練習や試合本番で効果を発揮するのです。
あるいは、社会人になりたての入社2~3年頃までは表に出ることのない議事録や資料の作成に追われ、「こんな仕事やりがいを感じない…」と虚しくなっていたかもしれません。しかし、実はそれが文章作成スキルやファシリテーションスキルに繋がっていて、歳を重ねてからその効果を実感するのです。
きっと多くの方が、こんな「伏線回収」のような経験をしたことがあるのではないでしょうか。
今回のテーマである「統計検定®2級」は、まさに統計学やデータサイエンスの学習をしていくと「伏線」として回収されることの多いテーマばかりを出題範囲とする資格試験です。
具体的には、データを「記述」する記述統計にはじまり、「確率分布」や「標本分布」、さらには、「推定」「検定」「線形モデル」といったテーマを出題範囲としています。
これらのテーマは統計学やデータサイエンスの土台として横たわる基礎知識であり、各テーマの応用的学習や実務における実践的分析を支える極めて重要な内容です。そのため資格試験にありがちな「資格なんて意味がない」とか、「そんなの役には立たない」といったネガティブな意見などは気にする必要はありません。
統計検定®2級の対策として学んだ知識やスキルは、いつか「伏線」として回収されます。その伏線回収の日を目指して、統計検定®2級にぜひ挑戦していただきたいです!
ということで本記事では、統計検定®2級の学習に役立つおすすめ書籍をご紹介していきます。統計学の参考書は様々なタイトルが出版されていて、どれを選べばよいか悩ましく感じている方も少なくないかと思います。
そこで今回はみなさまの学習のレベルやタイプ別におすすめ書籍を整理してみましたので、ご自身の状況と照らし合わせながら、学習や書籍選びの参考としてご活用いただけますと幸いです。
※統計検定®は一般財団法人統計質保証協会の登録商標です。また、本記事は統計検定主催者側から公式に認定されたものではございません。

統計学を学ぶのが本当に初めての方には、「敷居の低さ」という点でこの本をおすすめしています。本書は入門レベルの統計学をストーリー仕立てのマンガで説明してくれる「手に取りやすい」書籍です。
私も20代後半の頃、シンクタンクに転職して初めて統計学を学ぶ際に、当時の上司からおすすめされて読みました。マンガとはいえ数式による補足も付いており、表紙(制服姿の女子高生がこちらを見つめているイラストの表紙です)の見た目以上に読み応えのある1冊です。
ちなみにオーム社さんの「マンガでわかる統計学」はシリーズ化されています。続編として「回帰分析編」や「因子分析編」、「ベイズ統計学編」もあるのですが、2級対策の準備としてはまず本書を肩の力を抜いて読み通しておけばよいかと思います。

統計学を大学の授業のようにオーソドックスに学びたい方にはこの本がおすすめです。
世の中には数多くの統計学の書籍が出版されていて、中には「ユニーク」な説明の仕方をする書籍もあります。本書は、そういった独自性の強い書籍とは「対極」に位置するような「統計学のど真ん中」をいくようなテキストです。
私が仮に基礎レベルの統計学の講義を任せてもらえるとしたら、間違いなく本書を教科書に指定します。文章による説明、数式による証明、そして、図表による整理といった要素が、見事なバランスで展開されています。
2級試験において重要な「確率分布・標本分布」というテーマについての説明が手厚いので、試験対策としても相性が非常に良いテキストです。
先にご紹介した「マンガでわかる統計学」の次に読むテキストとしては、やや雰囲気が堅すぎる印象もあります。しかし、説明が丁寧(そして、エレガント!)であるためスラスラと読み進められる方も多いはずです。

統計学の数式の背景や文脈を重視して学習したい方におすすめのテキストです。
本書の特徴は、統計学の大切な論点について数学的な証明に終始することなく、南風原(はえばら)先生の読みやすい文章で丁寧に説明がなされている点です。
その結果、数式の背後にある重要な意味や解釈が、その微妙なニュアンスを含め、読者にうまく伝わってくるようなテキストとなっています。特に、相関分析や重回帰分析、因子分析に関する説明が充実していて、本のタイトルにもある「統合的理解」につながる内容となっています。
ただし、2級試験対策としては出題範囲を網羅していない部分も多いことや、ベクトルを用いた説明などやや難易度が高い部分もあるので注意していただければと思います。
私自身、統計学の教科書として最初に手にしたのが本書だったのですが、ページ数が多いこともあって読破するのに数ヶ月を要した記憶があります。
とはいえ今でも本書の内容を「伏線」として回収することが多いということもあり、ここでご紹介させていただきました。なお、他の書籍に比べて本のサイズが一回り小さく、持ち運びしやすいのもうれしい1冊です。

数式やその証明を中心として理論重視で学びたい方におすすめのテキストです。2級試験の公式テキストでもあり、章立てそのものが2級試験の出題範囲にほぼ対応しています。
試験の幅広い出題範囲を網羅していながらわずか200ページ余り(付録の章を除く)にまとめられている点が特徴です。
統計学の入門レベルから区間推定、仮説検定、さらには、線形回帰モデルや一元配置分散分析まで網羅していながらわずか200ページ余りです(!)。数式をうまく織り交ぜながらのスマートな説明がそれを可能にしています(ちなみに、私が執筆した2級試験対策テキストのページ数は550ページを超えています…)。
本書を読む際のポイントは、読み進めながらご自身でノートをとると効果的だという点です。本書の説明は非常にスマートで読みやすいため、ついサクサクと読み進めてしまいます。
しかしその一方で、後から振り返ってみると意外と理解が曖昧なままになっていることがあります。ノートをとることで理解を確認するための「間」を作ることができ、理解が足りていない点に気が付きやすくなります。
また、そうして作成した自作のノートは復習にも非常に役立ちます。私自身も本書を読み進めながらまとめた自作のノートが、理解の定着にとても役立ったことをよく覚えています。

教科書で勉強するのが本当に苦手…という方におすすめしたいのが本書です。オープンソースの統計ソフトウェア「R」を用いて統計学の基礎を確かめながら学ぶことができます。
入門レベルの統計学(あるいは数学)は、抽象的な数式よりも実際のデータを用いて計算してみた方が理解が促進されることが多々あります。Rに触れたことのない方は少し不安かもしれませんが、本書ではRの環境構築から丁寧に説明されているので、初めてRを使う方にも最適なものとなっています。
私はシンクタンクにて機械学習を用いた研究を行う必要が生じた際に、Rの勉強を兼ねて本書を手にしました。当時はプログラミング自体が初めてで、データを柔軟に操作できるRの素晴らしさに魅了されました。
本書では機械学習までは扱っていませんが、線形回帰分析や一元配置分散分析といった分析手法(どちらも2級試験の出題範囲です)についても解説されています。 Rを使えばグラフの作図も簡単で、データを可視化しながら勉強できるという点も効果的です。

ベイズ統計学についてもっとしっかりと学びたいという方におすすめのテキストです。
ベイズ統計学は21世紀の統計学の主流派ともいえる統計手法で、実務レベルでも多くの場面で利用されています。一方で、2級試験の出題範囲には「ベイズの定理」という項目が含まれているのみで、そこから先のより本質的なベイズ統計学の内容は含まれていません。
そこで、2級試験からは少し離れてしまうのですが、ベイズ統計学もしっかりカバーしておきたいという方のために本書をご紹介します。本書は統計学や数学に関する多数の著書をもつ小島寛之先生が執筆したベイズ統計学の超入門書です。
数学の専門家でありながら、数学が苦手な読者に寄り添ってくださる小島先生ならではの解説が展開されています。特に、ベイズ統計学を面積図によって図解しながら紐解くアプローチは視覚的にも分かりやすく、混乱しがちなベイズ統計学の理解を大いに助けてくれます。
本書を読破できれば、ベイズ統計学の名著である「標準ベイズ統計学」にもスムーズに取り組めるはずです。
余談ですが、小島先生の著書の中で個人的に一番推したいのは「使える!確率的思考」という本です。確率や統計という切り口から、経済や社会をこれほどまでに豊かに見通すことができるのか!と感じられる読み物です。新書でリラックスして読める内容ですので、試験対策の息抜きなどにぜひ読んでみていただきたい1冊です。

※英語版(原著)は以下サイトにて無料公開されています(2026年6月10日時点。情報は更新・変更される可能性がありますのでご注意ください)。
An Introduction to Statistical Learning
統計学に軸足を置きつつ機械学習やデータサイエンスについての理解を深めたい方におすすめのテキストです。
統計学やデータサイエンスに通底する「分散」と「バイアス」という極めて重要なキーワードを軸にしながら、様々な統計的手法についての理解を深めることができます。
第4章以降は2級試験の範囲を超える内容となっていますが、「第3章 線形回帰」までの内容は2級試験の学習にも大いに役立ちます。
本書を読み通すと、統計学やデータサイエンスに関する揺るぎない視座を獲得することができる…というと少し大げさかもしれませんが、統計モデリングに関する解像度がグッと高まるはずです。
Amazonで翻訳版を購入することができます(書店ではほとんど見かけません)。しかし、やや高額であることや最新の改訂版は日本語版が出版されていない状況でもあります。そのため、まずは無料でダウンロードできる英語版(原著)を入手いただくことをおすすめします。

問題演習を通じて理解度を確かめながら解説を読み進めたい方におすすめのテキストです。
僭越ながら本記事の筆者(宮本)が執筆したテキストです。2級試験の出題範囲を体系的・網羅的に整理した試験対策テキストとなっており、各テーマの解説のすぐ後に「理解度テスト」が豊富に用意されている点が特徴です。
2級試験は出題範囲が非常に広く、全てのテーマを学び終えるのにかなりの時間を要します。それもあって、どのタイミングで復習の時間をとるか悩ましい面があります。そこで本書では、一つのテーマを読み終えたすぐ後に演習(理解度テスト)に取り組む流れとすることで、読み進めながら自然に復習できるような構成としました。
また、巻末には本番仕様の模擬試験(およびその解説)も用意しており、まさにこの一冊で試験対策を完結できるような総合型テキストとなっています。
悩み/目的 | まず開く1冊 |
|---|---|
統計学をはじめて学ぶ | |
授業のようにオーソドックスに学びたい | |
数式よりも文章による説明を読み進めたい | |
冗長な説明よりも数式中心でスマートに学びたい | |
手を動かして確かめながら学びたい | |
2級出題範囲では手薄なベイズ統計もカバーしておきたい | |
準1級やデータサイエンス学習を見据えたい | |
問題を解いて理解を確かめながら学びたい | |
個別の公式や定理について効率的に調べたい | |
例題や小テストを解いてみたい | |
数学的な理解を深めたい | |
過去問を詳しく解説してほしい | |
超エントリーレベルからはじめたい | |
アンケートなど調査実践につなげたい |

mJOHNSNOWはスペシャリストが提供する医学研究講座にスマホで、スキマ時間にアクセスできる日本最大規模のオンラインスクールです。
継続率98.0%の高いクオリティで、累計1,631名を超える仲間が入会し、初学者向けの因果推論、疫学、統計学、データ解析、RWDなどをスペシャリストから学んでいます。
講義はすべてオンデマンド化されるので自分のペースで学びを進められ、研究・キャリアの悩みは24時間いつでもチャットで相談可能。安心の定額制で、満足いくまで学び放題です。
【参加者の声】
・地方在住で学ぶ場がなく困っていましたが、大学院に行かないと学べないようなことを仕事の合間に学ぶことができ大満足です(40代女性 医師)
・フォローアップが手厚く、オンデマンドで分かるまで学べるのが初学者にとってとても助かっています(30代男性 製薬企業社員)
・低価格なのに見切れないほど多くの講座が受講でき、どれも質が高いです(40代女性 大学研究者)
詳細を見る

YouTubeラジオコンテンツ「耳から学ぶシリーズ」は、仕事や育児で忙しい人が10分のスキマ時間に“ながら聞き”で学べる音声コンテンツです。
すべてのコンテンツを疫学専門家が監修し、完全無料で毎日投稿していきますので、ぜひチャンネル登録してお待ちください。
シリーズ一覧
vol.1:3年で副業売上1,500万円の研究者が勧める 副業まずこの1冊【ジャンル別】
vol.2:医療データサイエンティストを目指す人へのお勧め書籍8選 - 専門家が解説
vol.3:医学研究デザインの道標 9選 - 専門家が解説
vol.4:臨床研究最初の一歩おすすめ書籍9選 - 専門家が解説
vol.5:因果推論おすすめ書籍8選
vol.6:英語論文執筆からアクセプトまでのおすすめ書籍5選 - 大学教授が解説
vol.7:統計解析ソフトRおすすめ本8選
vol.8:Pythonデータ分析おすすめ本9選
vol.9:ケースレポート執筆おすすめ本5選 -「業績への近道」と「臨床への熱狂」二つのアプローチ
vol.10:統計検定2級対策おすすめ本8選 - 3万人超が受講する統計講座講師が解説(本記事)