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【初学者にも書ける医学英語論文】型で攻略するIMRADの書き方:読者に伝わるIntroductionを書くコツ - vol.10

【初学者にも書ける医学英語論文】型で攻略するIMRADの書き方:読者に伝わるIntroductionを書くコツ - vol.10

2025.09.11

英語で医学論文を執筆するのは大変ですよね。初めての方は「一体何から始めれば良いの?」と思うはずです。私も昔はそうでした。

先行研究を参考に見よう見まねで執筆してみるものの最初の数本は見向きもされず、Rejectの連続でした。今では良い思い出であり、その経験があるから今があると思っていますが、当時はめちゃくちゃ辛かったです。


その後、図書やセミナーで論文の書き方におおよその「型」があることを学び、徐々に査読者に内容が伝わっていないなと感じることが減ることを実感しました。

その論文執筆の型を含む書き方を、筆頭著者・共著者として100本以上の論文を執筆し、最近は査読者や編集者を務めている中で感じたエッセンスを全5回(第10~14回)に渡り公開します。


第10回の今回は、Knowledge gapを明らかにするという、とても重要な役割を持っているIntroductionについて解説します。

Introductionは短く、シンプルかつ魅力的に展開しなければならないので、執筆の難易度は高いですが、型に則って執筆していけば初めて執筆する方でも及第点は獲得することができます。

本稿を読んで、IMRADのIにあたるIntroductionを具体的にどのように執筆をしていけば良いのかを学んでいきましょう。

この記事のまとめ

この記事を読むと分かること

  • Introductionの意義が分かる

  • Introductionの基本構造および流れが理解できる

  • Introductionを効率的に読めるようになる

この記事は誰に向けて書いているか

  • はじめて英文論文の執筆にチャレンジする方

  • 論文を書いたことはあるが型を知らなかった方

  • 論文執筆の指導をしたい方

英語論文執筆シリーズ

  • vol.1:東大大学院生を指導してきた医師が語る - 英語論文執筆の心理的ハードルを下げよう

  • vol.2:東大大学院生を指導してきた医師が語る - たった三つを意識すれば論文構成は完成する

  • vol.3:東大大学院生を指導してきた医師が語る - 学会発表を論文化する最短ルート

  • vol.4:東大大学院生を指導してきた医師が語る - 投稿から査読対応までの基本プロセス

  • vol.5:
    (前編)東大大学院生を指導してきた医師が語る - AI時代に求められる論文リテラシーとは?
    (後編)東大大学院生を指導してきた医師が語る - AI時代に求められる論文リテラシーとは?

  • vol.6:
    (前編)東大大学院生を指導してきた医師が語る - 論文の量産を可能にする習慣×統計手法
    (後編)東大大学院生を指導してきた医師が語る - 論文の量産を可能にする習慣×統計手法

  • vol.7:生成AIで進める英語論文執筆の全体戦略 - プロンプト付きで即実践!

  • vol.8:研究テーマの見つけ方と投稿先選び - 日常から着想を得て論文に育てるステップ

  • vol.9:短時間で“使える論文”を探す文献検索の手順 - PubMed×AI活用で効率化

  • vol.10:型で攻略するIMRADの書き方 - 読者に伝わるIntroductionを書くコツ(本記事)

  • vol.11:型で攻略するIMRADの書き方 - 再現性の高いMethodsを書くコツ

  • vol.12:型で攻略するIMRADの書き方 - 過不足のないResultsを書くコツ

  • vol.13:型で攻略するIMRADの書き方 - 一貫性のあるDiscussionを書くコツ

  • vol.14:IMRADを要約する論文の顔 - 印象に残るTitleとAbstractを書くコツ

執筆者の紹介

氏名:宮田一弘
所属:茨城県立医療大学
自己紹介:博士(保健学)。大学卒業後、理学療法士として病院勤務を経て、現在は医療系大学にて教育および研究に従事している。専門はアウトカムメジャーの検証・解釈や予測モデルの開発などの臨床研究であり、データ駆動型アプローチによる臨床意思決定支援の実現を目指している。これまでに臨床家と協同し100本以上の論文執筆に携わるとともに国際学術誌の査読を多数担当。現在は、国際誌のEditorial Board Memberも務めている。

編集者

氏名:菊池祐介
所属:mMEDICI株式会社
専門性:作業療法学修士。首都大学東京(現東京都立大学)・東京都立大学大学院を卒業後、病院勤務を経て専門学校・私立大学にて作業療法教育、地域共生社会の醸成に向けたリハビリテーション専門職の支援に関する研究に従事。現在は心身の健康とその人らしさの実現に向け、保険内外でのクライアント支援を展開している。作業療法の社会的意義向上を信念に、mMEDICI株式会社に参画。

監修者

氏名:廣瀬直紀
所属:mMEDICI株式会社
専門性:保健学博士・公衆衛生学修士。東京大学・東京大学大学院を卒業後、外資系製薬企業の疫学専門家として薬剤疫学・リアルワールドデータ研究を専門とする。日本・グローバルの双方で活動したのちに、全ての人がアクセス可能な一流の知のプラットフォームを作り、「知に繁栄を、辺野に豊穣を」実現すべく、mMEDICI株式会社を創業。

Introductionの役割

Introductionは「なぜ?」に答えるセクション

早速ですが、皆さんはIntroductionにどのような印象を持っていますか?長いIntroductionを見て、読むのが大変だなと思った経験がある方もいるのではないでしょうか。私も昔はそうでした。

論文を読み始めて間もない方は、研究の「背景」や「目的」が書いてあるところ?くらいの印象でしょうか。背景と目的を書くところで間違いはありません。

学術論文におけるIntroductionの役割は色々とありますが、簡単に言うと以下のような「なぜ?」に答えるためにあります

なぜ、その研究テーマ(リサーチクエスチョン)を選んだのか?

なぜ、その研究手法やアプローチを採用したのか?

なぜ、研究成果は重要なのか?

これらを丁寧に説明することで、読み手に「この論文は読むに値する」と思ってもらえることがIntroductionの役割となります。

自分は意味があると思って研究をやってきたのだから、そんなのは簡単じゃない?と思う方もいるかもしれませんが、これは案外奥が深く読み手を引き付けるIntroductionを執筆するのは難しいです。

本稿では、Introductionの概要や構造を説明した上で、書くためのポイントやよくあるミスを紹介しますので、この記事を読みながら一緒に魅力的なIntroductionを執筆しましょう

パズルのピースを埋めるように

良いIntroductionとは、まだ埋まっていないパズルのピースを埋めてくれるような流れがあると言われたりします。

すでに、埋まっているピースは先行研究で明らかになっていること。まだ、埋まっていないピースはこれから研究をして明らかにしなければいけないことになります。

パズルピースを埋める画像

まだ、埋まっていないピースを研究の計画段階で見つけたということは、言い換えれば、非常に良いリサーチクエスチョンを見つけられたことに他ならない訳ですが、研究の最終的な成果物となる学術論文のIntroductionでこの重要性をしっかりと読み手へ伝えられなければ意味がありません

良い研究だったとしても一つの研究で領域の全容を明らかにすることなど決してできず、積み重ねていく必要があります。

「巨人の肩の上に立つ」と言われますが、まさに我々が今行っていることは先人たちが積み重ねた成果の上に、さらに新しい発見や知識を積み重ねようとしていることを常に頭に入れておく必要があります。


上記のように言われてしまうと「うわぁっ、難しそう。無理かも。」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、安心してください

このIntroductionには「型」が存在しています。武道や芸術の経験のある方は「守破離」という言葉馴染みがある方もいるでしょう。

何を学ぶでも基本が重要で、決められたやり方(これがまさに型)があるのであれば、それを真似ながら学ぶのが一番の近道です。何事も最初から上手くいくなんてことはありませんので。

今回は、この型をしっかりと理解し実践することで、誰でもパズルのピースを埋め、読み手を魅了するIntroductionが書けるようになります。

魅力的なストーリーを

型の説明へ入る前に、もう一つだけIntroductionの役割について触れておきます。それはストーリーが魅力的かどうかです

「誰に対して?」と思うかもしれませんが、それは読み手にとってです。もちろん、学術論文ですので小説や自己啓発書のような表現である必要はありません。


学術論文におけるIntroductionの魅力とは、読み手によって「この論文の情報は自分を助けてくれるものかどうか」という点に尽きます。そのため「この論文では、このパズルのピースを埋めていますよ」とIntroductionで明示しておく必要があるのです。

そこがほやけてしまっていると、方法、結果と読み進めてから「これは、欲しい情報ではなかった」とガッカリさせてしまいます(後述しますが、逆のパターンもあります)。


また、文章を書く人は、その文章がどんなジャンルやコンテンツであっても読み手に時間を使ってもらっています。その読み手に続きを読んでもらうために、分かりやすいストーリー展開を作り、読み手を導くことがとても大切です。

私の文章がそのような魅力的なストーリー展開になっているかはとても不安ですが、この文章を読んだ方が「なんか、Introduction書けそう」と思ってもらえるよう精一杯執筆しましたので、ぜひ、最後まで読んでみてください。

Introductionの基本構成(Funnel Structure)

Funnel Structure:漏斗構造

Introductionは「なぜ?」に答えるセクションであるとお伝えしましたが、以下の流れで情報を提示していくと読み手をスムーズに本論へ導くことができます

①Topic(トピックの提示)

②Known(過去の研究)

③Unknown(未解明のこと)

④Question(本研究の目的)

※②と③は同じパラグラフで構成されることもあります。

このIntroductionに特有の構造は「Funnel Structure(漏斗構造)」と呼ばれています。

Funnel Structure(漏斗構造)

このFunnel Structureの4部構成を意識した上で、医学研究のIntroductionは1.5ページ(500 words 前後)の短さで執筆します。

通常、Introductionだけで単語数の制限が課されることはありませんが、雑誌によって全体の単語数が決まっていることがあるため、読み手が一気に読める500 words 程度が目安となります。

では、実際にFunnel Structureに沿って、各パラグラフに何を書いていくのかを説明していきます。

第1パラグラフ(Topic):導入、背景

このパラグラフの役割は研究課題を確立することです。

そして、最初の一文が特に重要ですここで論文の良し悪しが決まると言っても過言ではありません。

やや大袈裟に聞こえるかもしれませんが、著者・査読者・編集者として多くの論文に触れてきて、書き出しの一文が魅力的でない論文に良い論文は少ないです。

研究のテーマに関連する背景を記述するパラグラフですが、どうすれば読み手の興味を引くことができるのか、十分な検討と工夫が必要です。

パラグラフの中で、可能であれば研究テーマの重要性を示す数値を入れられると読み手が関心を持ちやすくなります。具体的には、疾患の有病率や死亡率、コストなどが挙げられます。


また、ここでは引用文献にも注意を払う必要があります。論文を審査する編集者や査読者は、その領域の専門家になりますので、この広い話題に関する記述で重要論文を適切に引用しているかをチェックすることが多いです。

そのため、そのテーマでコアとされている論文は忘れずに引用しましょう。


このパラグラフは3センテンス前後で研究課題を確立し「このテーマは重要だ」と思ってもらえる文章を意識して書きましょう。背景を記載しますが、テーマと関係のないことを記載し冗長的にならないように注意してください。

第2パラグラフ(Known):分かっていること

このパラグラフの役割は先行研究を簡潔に紹介し、何が明らかにされてきたかを読み手に示すことです。

第1パラグラフでトピックの重要性を示していますので、ここではもう少し踏み込んで、対象テーマで「既知のことはここまでですよ」と読み手に理解してもらえるように記述していきます

上述のパズルの話で言えば、枠の中で今回のテーマに近い部分で埋まっているピースはこのような結果(エビデンス)ですよと提示していくイメージです。ですので、先行研究をただ並べて詳細に説明していくというパートではありません。

ここまでは分かっている」ということが、伝わるように記載するのがポイントです。

初めて執筆する方は、呼んできた論文の情報を丁寧にたくさん記載しようとしてしまいがちですが、あくまでサマリーですので、Funnel Structureを思い出して、読み手が迷わないようにテーマを絞り込んでいくことを意識しましょう

第3パラグラフ(Unknown):分かっていないこと

このパラグラフの役割は現状で何が分かっていないのか、何が未解明なのか指摘することです。

第2パラグラフで分かっていることが示されているため、ここでは分かっていないことを示し、その差である Knowledge gapを明確に提示します。

「Knowledge gapを明確に提示する」と言うのは簡単ですが、実際はこのパラグラフを書くのが最も難しいです。

その理由はギャップが正確に提示できていなかったり、本当にギャップであることをきちんと説明できなかったりするためです。

上部のパズルのピースを埋めようとしている図では、よく見ると手に持っているオレンジ色のピースがはまる黒いブランク部分はありません。どれも形が異なってしまっています。これでは、ギャップを上手く埋めることはできません。

そんなの当たり前だと思う方も多いと思いますが、論文を読んでいると正確に埋まらないギャップを提示してしまっているIntroductionによく出会いますので、とても注意が必要です


また、もう一つよくあるミスとして、ギャップをしっかりと説明できず曖昧で大げさな表現になってしまっている論文です。何も分かっていないような誇大な記述はせず、正確にギャップを提示できるように心がけましょう。

このパラグラフでしっかりと本当に解決すべきギャップがあることを説明しなければ、論文の重要性(面白さ)は読み手に伝わりません。

第4パラグラフ(Question):研究の目的

このパラグラフの役割はリサーチクエスチョンである研究の目的を述べることです。

言い換えるとこの研究が明確にKnowledge gapを埋めることを示すということです。ここまでのパラグラフで重要なトピックについて、Knowledge gapがあることを特定してきたので、最後にその解決を宣言する形となります。

そのため、第3パラグラフとの繋がりは特に重要になるためKnowledge gapと目的が一致するように記述されているか細心の注意を払ってください。この繋がりが弱かったり不明確だったりする論文にもよく遭遇します。


また、このパラグラフには研究仮説や解決のための方法を記述することもあります。その場合、あまり長くならないように注意してください。

研究の目的は多くの場合、一つです。多くても二つまでに留めることが推奨されています。

研究の目的が書けましたら、Introductionの執筆は終了です。

(続きはページの後半へ)

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効果的なIntroductionを書くためのポイント

まず、アウトラインを決める

皆さんが普段どのように文章を書いているのかは分かりませんが、論文のIntroductionという明確なストーリーや論理展開がある文章を書く時には、最初に骨組みを作ることをお勧めします

四つのパラグラフそれぞれに、「ここにはこのようなことを書きます」ということを決めていきます。この段階で長く書く必要はなく、私は一文程度で短く書き出しています。

アウトラインを書き出してみることで、ちゃんとFunnel Structureになっているのか、Knowledge gapと目的は繋がっているかなどを自分で確認することができます。これによって、後から大きく修正しなければならない確率を減らせます。

アウトラインが決まったら、情報を肉付けしてから書き始めるか、そのまま書き始めてしまうかは本人の好みです。

具体的な数値を入れる

これは雑誌の編集者(老年系のリーディングジャーナル)からコメントされた内容になります。

Introductionに具体的な数値情報を入れることで、読み手が現状を把握しやすくなったり、研究の重要性を理解しやすかったりすると考えられる」

確かに「Aという疾患は死亡率が高い」と書いてあるより、「Aという疾患で世界中で毎年1,000万人が死亡している」と書いてあった方がインパクトがあり、読み手としては興味を持つのは間違いないでしょう。

数値の入れ過ぎは読みにくくなるため注意が必要ですが、重要な数値は載せるようにしましょう

論文を大量に読む

このポイントは最重要だと思っていますが、論文の執筆の型を知って効率良くという概念とは対極にあります。

今まで書いてきた通り、魅力的なIntroductionを書くためには埋めるべきパズルピース(Knowledge gap)を明確に示し、読み手が納得するようなストーリーを展開する必要があります。

ここで大切なのは、ストーリーを練る能力です。

これは大量の情報に触れないと磨かれない能力だと思います。つまり、大量の論文を読むことです。どれだけ読んだかで、Introductionの厚み・深みが変わってくると思います。

どのくらい読めば良いのかという基準があるかは分かりませんが、論文で30本程度引用することを考えると約3倍の100本くらいは関連論文に触れる必要があるかもしれません。

すべてを精読する必要はないと思いますが、Abstractだけを読んだり、生成AIの要約を読んだりするだけでは身につかない能力だと思ってください。

よくあるミスと改善策

延々と続く先行研究の解説

このミスは初めて論文を執筆する方や数本の執筆経験のある方で起こりやすいです。

「Aは〜を報告している。また、Bは〜を示した。Cは〜という結果を明らかにした。」というようなIntroductionを読んだ経験のある方もいると思います。

これは気を付けていないと誰でも陥ってしまうミスです。だって、せっかく読んで参考にした先行研究は漏れなく論文に載せたいですよね。その方が、読み手も満足してくれるのではないかと思うのも無理はありません。

しかし、このミスで読み手が受ける印象は充実ではなく退屈です。なぜなら、読み手は先行研究が知りたい訳ではなく、あなたの研究に興味があるからです。

そのため、先行研究は今回の研究と特に関連性が強いものに限定したり、細かく記載したりせずにまとめて提示し、詳細な解説とならないように注意しましょう。

Funnel Structureになっていない

このミスは執筆経験がある方でも、型を知らずに論文を執筆していると起こります。

パラグラフ間の繋がりが分かりにくい、あるいは流れが把握しにくいIntroductionがこれに当たります。査読をしていると比較的よく出会う気がします。

これは大きくパラグラフ間の繋がりが悪いこともありますし、もう一つのパターンとしては一つのパラグラフ内にたくさんのトピックが入っていることもあります。

Introductionは先に示したFunnel Structureを参考にして、最後に記載する研究目的や仮説に向かって、一直線に伸びていることを意識して書くことを心がけましょう。

一直線に伸びる線と寄り道をした線

全ての文に引用がついている

このミスは特に初めて論文を執筆する方に起こりやすいです。

以前、共著者の論文を添削していて、「背景や導入を記載する第1パラグラフと今までに分かっていることを記載する第2パラグラフの全ての文に漏れなく引用が付いている」という経験をしました。本人へ伝えると言われるまで気付かなかったとのことでした。

初めての論文執筆は不安なことも多く「これで良いのか?」という感情が常に付き纏うものだと思います。そのため、根拠となる情報を盛り込みたくなる気持ちは分からなくもありませんし、過去の私もそうでした。

しかし、何度もお伝えしている通り読み手が知りたいのは「あなたの研究成果」です。そのため、それを伝える文章も執筆しているあなたの文章でなくてはなりません。

引用が必要な部分には適切に行なった上で、自分の文章をしっかり入れることを意識して執筆してみてください。

Knowledge gapや目的が方法と一致していない

このミスは執筆経験の豊富な方でも起こり得ます。

簡単に言うとリサーチクエスチョンを解決するための手段(方法)が適切でない場合です。これは少しズレてしまっていることから、全然違うことをしているパターンまで様々です。

Introductionの域を超えてMethodsの話になりますが、課題解決のために適切な研究デザインと統計解析を用いないと妥当な結果は得られません。そのため、仮にどんなに良いIntroductionが書かれていたとしても、このような論文はRejectされる確率が非常に高くなります。

Knowledge gap-目的-Methodsの繋がりは必ず意識してください。

最後に私がIntroductionを執筆する時に心に留めている言葉で締めたいと思います。

完璧とは、付け加えるものが何もないことではなく、 取り除くものが何もない ということである。

by アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ

次回予告

第11回では、IMRADのM:Methodsについて解説します。Methodsは学術論文において、科学(Science)を象徴しているパートであり再現性が重視されます。

どのように記述することで再現性が担保されるのか、査読者や編集者に指摘されずに済むのかを知りたい方は必見です。

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