
2026.5.14
研究を続けたい。しかし、生活との両立に不安を感じる——。そうした葛藤は、多くの学生が直面する現実ではないでしょうか。
食品科学を専攻する大学院生が、森記念奨学金に応募し採択されたことが、経済的にも精神的にも大きな支えとなりました。
本記事では、応募し採択に至るまでのプロセス、願書作成で意識したポイント、そして経済支援が研究環境にもたらした影響までを具体的に言語化しました。
「どの奨学金を選ぶべきか」、「申請書に何を書くべきか」と迷う方にぜひ読んでいただきたい内容です。
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森記念奨学金の具体的な申請プロセスと準備内容
願書作成で重視すべき研究内容・申請理由・自由記述の書き方
奨学金が研究継続や生活に与える実務的・心理的な影響
研究と生活費の両立に課題を感じている学生
申請書の書き方に悩んでいる方
採択された方の経験談を知りたい方
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氏名:清水みのり
所属:東北大学大学院農学研究科
森記念奨学金
一般財団法人 東洋水産財団
当財団の奨学金事業として、毎年、日本国内の国公私立大学、大学院に在学し、食品科学に関する分野を専攻、研究している学生に対して奨学金の給与を行っています。
https://toyosuisanzaidan.or.jp/scholarship/
生活費支援
日本国内の大学及び大学院に在学している者であって、かつ食品科学に関する分野を専攻、研究している者のうち、経済的に学業の継続が困難で学業・人格ともに優れた者と認められる者。各大学6名以内とし、過去に本財団の奨学生となった者も応募資格を有する。
60万円×1年
締切:支給対象年度の6月頃
※詳細はHPをご確認ください
東北大学大学院
農学研究科・農芸化学専攻
27歳
なし
大学の掲示板
自身の専門分野と一致しており、一年限りという不安はあったものの、奨学金の趣旨から自身に合っていると感じたためです。経済支援を得るにあたって、信念の部分が一致していることは重要であると考えていたこともあり、申請を決めました。
書類選考のみ
申請書、推薦状、成績証明書、家計証明書類、在学証明書
※応募を希望される方は最新の募集要項をご確認ください。
5月中旬に募集要項と願書のフォーマット及び財団のHPを確認しました。
特にHPの確認にあたっては、概要や理念等を熟読し、共感できる点を自身の中で明確にする作業を行いました。必要書類の準備と並行しながら願書の作成を行い、6月初旬に大学窓口に提出しました。
研究費の申請書とは異なり、自分以外の方に添削を受けることは基本せず、その分、自分自身で読み直しながら推敲を重ねました。研究活動等と並行しながらではありますが、願書の作成にかけた時間は合計で20時間程だったかと思います。
大学より案内があり、大学窓口への締切に合わせて提出する形であったため、必要書類の確認等を含め手続きは大学窓口経由で行いました。
願書に記載が求められたうち、作文の必要があった項目は、研究内容、申請理由、自由記述一つでした。
研究内容の記載に当たって、自身は研究費の獲得には至りませんでしたが、申請書の作成に臨んだ経験を活かすつもりで記述するよう心掛けました。
研究内容を説明するにあたって、食品学領域で一般的な表現や言い回しを意識しつつ、自分なりの文章で段階的に論理的な話の展開とすることで、わかりやすい文章となるよう意識しました。
申請理由については、経済状況を具体的かつ客観的な言葉で、現状に忠実となるよう記述しました。自由記述で問われたのは食品業界への興味等であり、普段自分が研究に取り組みながら抱いている思いや意志を内省し、言語化するように心掛けました。
本奨学金支給期間中は、経済的には厳しい中であったものの、就労を免れて研究活動に引き続き専念することが可能となった年でした。
出費を抑えて生活費を工面しながら、文献複写や文献管理の費用等、研究活動に必要な支出に充てさせていただきました。
本奨学金支給対象年度においては、前年度から引き続いて文献調査を行い、具体化してきた仮説を指導教員とディスカッションする中で、研究室の見解や方針の観点からもご指摘を受けながら、より現実的な仮説へと精査していた段階でした。
そのため、出費こそ少なかったものの、一人で籠っての作業や、好きな文章に触れることができる時間を多く持てた一方で、良くも悪くも内向的になる機会も多かったため、生活を維持できる程度の経済支援は、大きな心の支えであり拠り所でした。
決して高額とは言えないまでも、切り詰めながら学びに没頭する工夫を学べたことも良い経験となりました。ささやかではありながら堅実に研究活動を継続できたことは、何物にも代えがたい大きな喜びです。
経済支援を得るにあたり、様々な条件も大切かと思います。しかし、世の中は必要あるところに必要ある分だけお金がめぐるものであるとの考えも自身にはあり、経済的な不安を感じた時には、それが奨学金を検討する場面であれば、思い切って自分が何を優先するかを考えて、目標が定まったら迷わずそこに時間と労力をつぎ込むのも、必要な選択のあり方かもしれないなと思いました。
夢を実現するために、何を大切にし、どのようなリスクを覚悟するかを考えるのも、進路選択の道の一つの考え方かもしれないと、自分自身に向けて考えることを、述べさせていただきます。

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