
【医療統計Q&A 教えて新谷先生】Vol.8:論文にいくつもP値を載せてよいですか?
2026.04.20
はじめに
「医療統計、これってどうなってるの?」
あなたはそんな疑問に悩まされたことはありませんか?
「医療統計Q&A 教えて新谷先生」では、医療統計の第一人者である新谷先生が、あなたが抱える医療統計の疑問を、驚くほどやさしく解説していきます。
医療統計の「なるほど!」を楽しみ、苦手だった医療統計をあなただけの武器にかえていきましょう。
このシリーズ記事を読み進めていけば、「医療統計、任せてよ!」という自信がムクムクと育っていくはずです。
今回の質問
論文にいくつもP値を載せてよいですか?新谷先生の回答
例えば、記述統計で患者背景や副次評価項目について検定を実施し、Table1にP値が複数回計算されている場合、多重性の問題があります。これはやめてください。
よく講義の中でも、「table1にはP値を載せないでくださいね」と説明していますが、その大きな理由がこの多重性の問題なのです。
そして、結果のパートにおいても、きちんと考えて記載するP値を絞り込むことが大切です。「優先順位をきちんと決めている(a priori determined)ため、多重性の調整を実施しない」と説明することもできます。
本当に多くの論文で「P値のオンパレード」という状況があり、そのような論文を見ると胸が痛くなります。
査読者も同じような視点で見ていますので、P値を数多く載せれば載せるほど、論文の価値が下がってしまうとも言えるでしょう。
※この記事はウェビナー「新谷先生のゼロから極める医療統計」のQ&Aを基に作成されています。
【数式ほぼゼロ、一生モノの医療統計を!】
新谷先生のゼロから極める医療統計研修2026 基礎編

2025年に開催し、累計受講者数1,760名、平均満足度96.4%と大きな反響をいただいた【新谷先生のゼロから極める医療統計シリーズ】が、超実践型にブラッシュアップされ、2026年も開催いたします。
本研修は「ゼロから医療統計を学び、研究で実践できるようになる」ことを目指して設計されています。
新谷先生が理論だけでなく実践できる力を身につけるために考えた、アクティブラーニングを取り入れており、特に「これまで統計を学んだことがない、学んだけど諦めた人」が、医学研究に必要な統計の基礎を体系的に学べる構成にしました。
12テーマのそれぞれが座学・コーチングの2講義に分かれ、座学では理論やケーススタディ、EZRハンズオンを通して実践的な知識に触れ、コーチングでは講義中の「もっと知りたい」をさらに深掘りすることで、知識の定着を目指します。
全体と通して数式はほぼ使わずに、実例をふんだんに盛り込み、とにかくわかりやすく、感覚的に理解できることを重視しています。
今まで医療統計で挫折をしてきたけど、もう一度医療統計にチャレンジし、今度こそは武器にしたいという方はぜひ詳細をご覧ください。
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【医療統計Q&A】教えて 新谷先生
Vol.1:P値の解釈に困っています。例えばP=0.06のとき、どうすればよいですか?
Vol.2:有意差があるので、「この薬は効く」といっていいですか?
Vol.3:P値ではなく95%信頼区間をみるべき?
Vol.4:95%信頼区間ってどう理解すれば?
Vol.5:臨床的に意味のある差はどう判断する?
Vol.6:P値の多重性は、どのようなときに起こるのですか?
Vol.7:P値の多重性があるとき、調整は必須?
Vol.8:論文にいくつもP値を載せてよいですか?(本記事)
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